通常学級か特別支援学級か、どちらを選んだほうがいい?
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今日から何回かに分けて「小学校1年生に向けて」についてお話したいと思います。
今回は、その概要についてです。
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小学校に設置されているクラス
小学校には、通常学級の他に、特別支援学級もあります。
特別支援学級は、自閉症スペクトラム関連でいえば、知的障害児が対象のクラスと、自閉症・情緒障害児が対象のクラスがあります。
特別支援学級に入ることを希望する場合はどちらに入ることになるのかというと、
知的障害を伴っている場合は自閉症スペクトラムであっても、知的障害児学級に入ることになり、
自閉症・情緒障害児学級の方は、いわゆる高機能自閉症またはアスペルガーといわれるグループの子どもたちが入ることになります。
特別支援学級のメリット・デメリット
特別支援学級に入ると、通常学級に入るのに比べるとかなり手厚いサポートが受けられることには制度上なっています。
- 1クラスの人数の上限が少ない。
- 個々に応じたカリキュラムを設定できる。
この2つは、かなり魅力のあるサポートだと思います。
でも、特別支援学級を選択するか、通常学級を選択するかは、非常に難しく、議論の分かれるところだと思います。
特に、自閉症・情緒障害児学級か、通常級か、これは、迷いますよね。
実際、入学する先の学校のサポート体制、担任の先生の考え方などで、かなり変わってきます。
以前、紹介したことがありますが、「光とともに」というマンガに描かれている学校の姿は、あるあるだと思っていただいて差し支えありません。
私自身も、全く同じではないけれど同じようなケースは見たり聞いたりしているしているので、実態を理解していただくのにはかなり役に立つと思います。
端的にいえば、担任の先生のあたりはずれが非常に大きいです。
担任教師の力量に左右される
特別支援の担当者は通常学級の担任に比べて、カリキュラムの自由度が高い分、高い力量があってしかるべきだと思うのですが、そうなってはいないのが現状です。
一応、特別支援の担当になるとかなりたくさんの研修を受けますので、何も知らない通常学級の教員に比べれば、理解はあるとは思いますが、、、う~ん、どうなんだろう。
柚樹の場合は通常学級に入りました。
結果的には、通常学級でもうまく適応できましたが、ちょっと綱渡りだった部分も正直あります。
クラスのお友だちによっても、かなり違いがあるのかなとも感じます。
ちなみに、担任のあたりはずれは、通常学級だって、とても大きいです。
柚樹も3・4年生でかなり苦しめられましたから・・・。
(学校に行けない時期もありました)
学校体制は急激には変わらない
ただ、「光とともに」の中では、校長先生が変わって体制が180度変わってしまいましたが、あんなに極端に変わることはありませんので、その点はそれほど心配いらないと思います。
特別支援学級を大事にしてくれる風土の学校では、特別支援という考え方を大切にする伝統があるので、あんなことにはなりません。
そういう意味では、進学先がどんな学校なのかを調べることはとても大切な事だと思います。
以前の記事で、私が以前勤務していた学校に自閉症スペクトラムのお子さんが入学してきたことをお話ししましたが、そのご家族は、通級指導教室があり、特別支援学級もしっかりしている小学校であるという前提で、通常学級に入学を希望されました。(しかも引っ越して!!)
引っ越しまでするのは現実的ではないとは思いますが、納得した上で小学校に入学したいものです。
※引っ越しって、本当に大変です。
引っ越しの準備、引っ越し後の片づけ。
もしかしたら、パパママは忙しすぎて、お子さんの事に気がまわらなくなってしまうかもしれない。
そして、引っ越し時期が就学と重なってしまったら、お子さん自身が、それでなくても、環境がガラッと変わってしまって慣れるまで大変なのに、家まで変わって、落ち着かなくなるを通り越してパニクるかもしれない・・・。
いろいろなことが想定されますよね。
だから、今住んでいる場所では、どうしてもお子さんに合う教育が受けられない。
引っ越しするデメリットよりも、今の場所に住み続けるデメリットの方が大きいと、自信を持って言える時以外は、引っ越しはすべきではないと思います。
「小学校1年生に向けて」についての記事を書きました。
順を追って書いていますので、是非見ていただけるうれしいです。
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