小学校1年生に向けて関係機関を調べておくと安心

こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

少し前から「小学校1年生に向けて」についての記事を書いています。
今回は、就学に当たっての関係機関のリサーチについてお話ししたいと思います。

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小学校に専門家は常駐していない

小学校1年生に向けて、保護者が準備しておきたい事①・・・

それは、何かあった時には学校に介入してくれる専門機関を探しておくという事です。

 

特別支援学校に入るお子さんについては、特に心配はいりません。

特別支援学校の先生方は、その道のプロですから、大船に乗ったつもりでいて大丈夫です。

心配なのは、地元の小学校に入学する場合です。

(もちろん、特別支援を大切に考えてくれている小学校もたくさんあるので、そういう学校の場合は心配しなくてもいいかと思います。)

地元の小学校の何が心配なのかというと、やはり、専門家が常駐していないことです。

そのため、ちょっとしたボタンの掛け違いで、大きなトラブルに発展してしまう事や担任の先生がどうしていいのか分からなくなって迷路に入り込んでしまう事があるのです。

柚樹の場合、3・4年の時の担任の先生が偏見を持っていた

楽しかった1・2年の時

柚樹の場合は、小学校の1~2年の時には、とてもスムーズな小学校生活を送っていました。

担任の先生は退職間際のベテランの先生。

ベテランの女性の先生特有の変な細かさがなく、とてもおおらかでいつも笑顔で受け止めてくださるような、安心感のある先生でした。

柚樹は本当に毎日楽しく学校に通っていて、親としても、あまりのスムーズさに拍子抜けしたくらいでした。

3・4年で不登校を経験

ところが、3年生で担任の先生が変わって、雲行きが怪しくなってきました。

クラスの雰囲気も少しずつ変わってきました。

そして、柚樹は3年生の3学期中頃から、学校に行くことが困難になりました。

もともと、困った時に目をパチパチするようなチック症状があったのですが、その頃には学校のことを思い出すと息を吸うチックが激しくなりすぎて、息を吐き出すことができなくなり過換気状態になってしまっていたんです。

学校には心理カウンセラーの先生が1週間に1日来てくださっていたので、3月に入ったころに相談をして、4月から本格的にサポートをしていただくことになりました。

しかし、その学校カウンセラーの先生は4月からは違う学校に行くことになってしまい、今度は違う先生が担当になりました。

それまで来てくださっていた学校カウンセラーの先生は特別支援に造詣の深い方だったので安心していたのですが、新しい先生は、あまり特別支援のことには詳しくないようで、やたらとたくさんの病院やら機関やら臨床心理センターなどに行くようにと指導してくださり、「え??いらないでしょ???」と思いながら、いろいろなところに行きました。

ある機関の心理の先生からは、私との面接の後、お母さんはどっしり構えて方向性もはっきりしているのに、学校カウンセラーの先生にグラグラさせられているんですね・・・、と言われるくらいでした汗。

学校カウンセラーの先生から学校に報告がいく

ところで、学校カウンセラーの先生に相談をすると、初回に必ず成育歴を聞かれます。(学校カウンセラーだけではなく、それぞれの機関に行った場合も同様です)

これは、サポートをするうえではとても大切な情報になりますので、包み隠さずお話ししました。

ただ、小学校には自閉症スペクトラムであるという事は特に言わずに入学していたので(柚樹の場合は、自閉症スペクトラムのことで通っていた病院のDr.から、何も言わずに入った方がいいと指導がありました。)、結局、学校カウンセラーの先生から小学校の方に話がいくことになりました。

その後、担任の先生、特別支援学級の担任、校長先生、教頭先生と私たち両親で話をする機会を持ちましたが、その時には、担任の先生の話す内容は、柚樹=高機能自閉症の普通とは違う子となっていて、典型的な自閉症に似た部分を探して話すといった感じになっていました。

担任の先生のステレオタイプな自閉症スペクトラムに対する見方はもう確固たるもので、一人ひとりちゃんと個性を持っているという事をお伝えしても、全然揺らぐことはありませんでした(笑)

柚樹の不登校の理由

学校カウンセラーの先生は、柚樹の様子を見ながら、担任の先生とは顔を合わせない方がいいですといい、ゴールデンウィークくらいから、担任の先生とは絶対に顔を合わせない時間帯に、図書室に行くという生活を始めました。

どうも、担任の先生が怒るととても怖いのが学校に行けない理由のようでした。

担任の先生は、たとえば掃除の時間に同じ班の子が掃除をしていなかった場合に、班全体を怒るんですね。

柚樹は怒られたくないから、遊んでいる子を注意するけど、聞いてはくれないし、逆に反撃にあう。

で、最終的には、班全体で掃除をちゃんとしていないと言って担任の先生に怒られる。

自分はやっているし、注意もしているけれど、班の何人かがやってくれない、そう言っても、言い訳するなと言われる・・・。

もちろん、掃除だけではないです。

ありとあらゆる場面で、班の連帯責任、クラスの連帯責任を問われるわけです。

それが積もり積もったんでしょうね。

はじめのうちは我慢できていたけれど、だんだんチックがひどくなってきて、最終的には呼吸がうまく出来なくなってしまいました。

 

この事に関しては、実はあまり自閉症スペクトラム的な部分は障害になっていないんです。

障害になっていたのはチックの部分。

妹の葉月(定型発達です)も、幼稚園の時に先生が怖くて、チックが激しくなりすぎて、幼稚園から迎えに来てくださいと言われたことがありますので、同様のケースです。

担任の先生の対応

でも、もう、柚樹が自閉症スペクトラムだという事がわかった途端、担任の先生は、「自閉症スペクトラムだからしょうがない」って思ったようです。

――学校に来られないのは自閉症スペクトラムなんだから仕方ないよ。僕の責任じゃないーー

それで、ある日、こんなことを言われました。

 

「僕は変わるつもりはないんで」

 

私も先生に変わってもらうつもりはなかったですが、さすがによく保護者に対してそんなことを言ったなぁと、苦笑いをした記憶があります。

つまり、柚樹が変わるしかない。

そして、私が変わるしかない。

 

このあと、どのようにして、柚樹を立て直したかは、またの機会にお話しします。

これ以上書くと、脱線してしまうので。

関係機関との連携を図る

柚樹は小学校にスムーズに移行できていたために、実は小学1年生で自閉症スペクトラム関係で通っていた病院を卒業(?)してしまっていたので、その時点で関係機関と繋がっていませんでした。

 

これがまずかったんですね。

 

つらつらと、柚樹のケースを書いてきましたが、何が言いたかったかというと、

今までのいきさつを分かってくれて、いざとなったら学校に介入してくれる機関と繋がっておくべきだった

という事がいいたかったんです。

 

学校は、専門家の言う事は、とりあえず尊重してくれます。

はじめ学校カウンセラーの先生に相談したのも、それを期待したからですが(妹のハヅキが幼稚園に行けなくなった時には個人的にカウンセラーにかかり、その先生が幼稚園に訪問すると告げただけで、幼稚園の対応がガラッと変わり幼稚園に戻ることができました)、うまくいかなかったため、私の場合は県の機関に相談を入れました。

その機関は必要があれば、学校に出向いてくれて、サポートをしてくださるというので、一度繋がっておいた方がいいなと思ったこともあり、何度か相談に行きました。

そして、それを学校にも伝えました。

 

結果的には、県の機関に学校に介入してもらわなくても、柚樹は学校に戻れましたが、今後のためにも、繋がっておいてよかったなと思っています。

私の心理的な安心材料です。

(柚樹は4年生の5月~7月始めまで完全に学校を休み、夏休みちょっと前から私と一緒に保健室登校をして、夏休み明けから教室に戻りました。教室に戻った時には、私は廊下にずーっといました笑)

 

 

入学するころにかなり適応が進んでいる場合は、柚樹のような感じで小学校には何も言わずに普通学級に入ることもあると思います。

そんな場合には、「もしもの時には、ここに相談すればいい」というところを情報収集しておくといいです。

私の場合は通級指導教室担当だった経験から、そういう関係機関の事については研修を受けて知っていましたし、自分自身も子どものサポートができたからよかったのですが、そういう事を知らないと、初動がかなり遅れます。

ですから、備えあれば憂いなし・・・で、一応情報収集だけはしておくと安心だと思います。

 

「就学に向けて」についての記事を書きました。

順を追って書いていますので、是非見ていただけるうれしいです。

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