どうして集団行動がとれないの?
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今回は幼稚園での集団行動についてお話したいと思います。
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集団行動が難しい!柚樹の恥ずかしエピソード
柚樹は、幼稚園に入る前、児童デイサービスに通っていました。
そこで集団生活は送っていて、いつも楽しそうだし、お友だちともうまくやっているし、幼稚園に入ってもなんとかなってくれるのでは??と思いながら入園したのですが、いや~、なかなかすごかったです。
入園式。
はじめのうちはよかったんです。
一応席に座っていたし。
でも、園長先生とか理事長先生とかの話がとにかく長かったんですよね。
他の子たちもだらけていて、もう収拾がつかない様相だったんですが、柚樹はフラーっと立ち上がり、何と舞台にちょこんと座ってしまったんですね(^^;
もう、めちゃくちゃです・・・
入ってすぐの保育参観。
みんなで園庭で準備体操やら踊り(?)やらを見せてくれたんですが、柚樹はなんにも興味を示さず、一人でフラーっと列を離れ、遊具へ一直線。
もう楽しそうに遊ぶんですよ。
満面の笑みで。
ここで無理やりみんなの所に連れて行っても、絶対に修羅場になるので、私も仕方なく柚樹のそばに行って、遊びにつきやってあげました。
親子遠足。
行き先は、まかいの牧場。
柚樹は動物が大好きで、今でもまかいの牧場に行くくらい大好きな場所なので、とてもうれしいところだったんです。
でも・・・
行ってすぐに解散、
だったらよかったんですが、
例によって、広場にみんなで並んで、
準備体操やら踊りやら親子でのゲームやらをしなくてはなりません。
すぐに馬に乗りたい柚樹が我慢できるわけもなく、
うわーと泣き叫ぶ我が子を抑えつけながら、
トホホな気分で早く集会が終わらないかなあと願っていました(泣)
そんな柚樹も成長し・・・
それでも、次第に幼稚園のリズムにも慣れてきたんですね。
なんと秋の運動会の時くらいから、何となくお友だちと同じような行動がとれるようになってきて、運動会当日には、普通の顔して参加できていたんです。
これには、私もびっくり。
成長って突然するんだなあと改めて思いました。
それ以降は普通並みに集団行動がとれるようになっていました。
先日、柚樹本人に
「柚樹は、入園した当初、みんなと一緒に活動しないで、一人で遊んでいて、その後やんちゃ坊主になったお友だちは、一生懸命みんなと同じ活動をしていたんだよ」
という話をしたら、
「ええ~っ。そうなの??信じられない」
という感想を漏らしていました(笑)
そのくらい、今では他の人とちがう事をして目立つことは嫌いです(笑)
柚樹にとっての集団行動
柚樹にとって、集団行動というものはどういうものだったのでしょうか。
そして、どうしてみんなと同じ行動がとれないのでしょうか。
私は柚樹ではないので、もちろんこれは想像でしかないのですが、
おそらく、柚樹にとって集団行動というのは、
する意味のないもの
しなければいけない理由のないもの
何のメリットも感じられないもの
だったのだと思います。
少なくとも、はじめのうちは。
もっと言ってしまえば、
自分のやりたい事を出来なくしてしまう敵のようなもの、
だったのではないかと思います。
こう思っているうちは、まず集団行動をとることはできないですよね。
だから、前提として、集団行動をすることの意義やメリットなどを感じたり、理解したりする必要があったのだろうと思います。
集団行動がとれない理由
でも、意義やメリットが理解できたからといって、それがすぐに集団行動に結びつくわけではないですよね。
では、どうして分かっているのに、みんなと同じ行動がとれないのでしょうか。
この理由は、いくつも考えることができます。
自分のやりたい事が我慢できない。
やりたくないことは我慢してまでやりたくない。
行動の流れを覚えられない。
指示が理解できていない。
状況がつかめていない。
自分に指示されていると気付いていない。
大切な情報をいろいろな音の中から選り分けられない。
などなど。
いま思いつくまま書きましたが、まだまだあるかもしれません。
そして、これらの理由が、もしかしたら複数組み合わさっていることも考えられます。
まずは、集団行動がとれていない理由はどんな事なのか、よく観察してみることが大事なのかなと思います。
その理由によって、その対策が変わってくるからです。
柚樹の場合は、もともと踊りや歌などが好きだったため、みんなで準備体操や踊りをする楽しさに気付いたというのが、集団行動をとれるようになった理由ではないかと思います。
また、家庭内で継続的に言葉でコミュニケーションをとったり、家族みんなで遊ぶことの楽しさを味わわせるような取り組みをしていたので、それも良い方向に進んだ一因になっていることと思います。
幼稚園に通い始めると、いきなり刺激や情報量が増えますので、それに適応するのに時間はかかると思うのですが、次第にやるべきことを理解して、自然にいろいろなことができるようになってくると思います。
そして、理解力が付いてくると集団行動も取りやすくなってくると思います。
お子さんを理解するために
そうはいっても、なかなか、どうして集団行動がとれないのかの理由がつかめないという事はありますよね。
特に、幼稚園の中の出来事はいつでも見ているわけにはいかないので、分かりにくかったりします。
そんな時には、是非、公園などでお子さんと一緒に遊んでみることをお勧めします。
2人での遊びも集団での行動の最小単位ですので、いろいろなことが理解できると思います。
そして、もしその場に、同年代のお友だちがいたら、その子たちとも一緒に遊んで、集団の人数を増やしていくといいと思います。
そんな集団での遊びの中で、ちょっと指示を出してみるとか、言葉がけをしてみるとかして、その反応を確かめるのです。
これは、ある意味、少人数のグループ学習と同じような状況ですので、かなりいろいろな情報を得ることができます。
そして、そこから得た情報を普段の生活の中で生かして家庭療育に結び付けていきます。
柚樹の場合は、幼稚園時代はとにかく外遊び!と思って、出来るだけ外で遊ばせるようにしていました。(柚樹の場合は、というよりも、うちの子ども3人ともです)
次回は、小学校1年生に向けて幼稚園時代に身につけておきたい事についてお話します。
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