2歳10カ月の新版K式発達検査の結果
こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は5回目の心理リハの結果についてお話したいと思います。
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4カ月たったので新版K式発達検査を受ける
前回の新版K式発達検査からおおよそ4カ月たったので、5回目の心理リハでは新版K式発達検査が行われました
この検査では姿勢・運動発達、認知・適応発達、言語・社会発達の3つの分野に分かれていて、それぞれ目安として何歳くらいの子どもと同じ発達なのか、その発達を指数(DQ)で表すとどのくらいになるのかということが分かります。
2歳10か月時の結果
生活年齢:2歳10カ月
姿勢・運動発達年齢:2歳4カ月 DQ=82
(上限2:0~2:3 「飛び降り」)
認知・適応発達年齢:2歳5カ月 DQ=84
(上限2:6~3:0 「円模写1/3」 下限2:0~2:3「記憶板2/3」)
言語・社会発達年齢:2歳3カ月 DQ=79
(上限2:6~3:0「色の名称3/4」下限2:0~2:3「表情理解I5/6」)
全領域発達年齢:2歳4カ月 DQ=82
分野ごとの評価
それぞれの分野ごとに評価をしていただきました。
【運動発達】
粗大運動がスムーズにできるようになり、バランス感覚も養われてきている。
流涎が減ってきた。
【認知発達】
立体的な模倣課題(積み木など)の教示理解が難しい。
【言語発達】
言語の理解や表出に幅が出てきており、理解語彙、表出語彙が急速に増加。
二語文が出始め、会話によるやりとりが成立するようになってきた。
【情緒発達、コミュニケーション等】
言語理解・表出が伸びてきたため言語によるコミュニケーションが増加。自分の意思を言葉で伝えることができるようになってきた。
固執性による自己調整の難しさは継続してみられる。
検査結果を受けて、家庭で取り組むことの作戦を考える
前回の発達検査(2歳6か月時)との比較
生活年齢:2歳6か月 → 2歳10カ月
姿勢・運動発達年齢:1歳8カ月 DQ=66 → 2歳4カ月 DQ=82
認知・適応発達年齢:2歳3カ月 DQ=90 → 2歳5カ月 DQ=84
言語・社会発達年齢:1歳8カ月 DQ=65 → 2歳3カ月 DQ=79
全領域発達年齢:1歳11カ月 DQ=71 → 2歳4カ月 DQ=82
前回の発達検査との比較で分かった事は以下の5点でした。
- 姿勢発達年齢は、時間経過の4カ月に比べ発達は8カ月進んだため、指数的に改善した。
- 認知・適応発達年齢は時間経過の4カ月に比べ発達は2カ月しか進まなかったため、指数は前回に比べて悪くなった(それでも,他の領域に比べて指数は高い)。
- 言語・社会発達は時間経過の4カ月に比べ発達は7カ月進んだため、指数的に改善した。
- 全領域発達年齢は、時間経過の4カ月に比べ発達は5カ月進んだため、指数的に改善した。
- それぞれの分野で進んだり遅れたりがあったが、特に前回は発達が足踏み状態だった姿勢・運動発達の伸びが大きかったため、それぞれの分野の偏りが減少した。
懸案事項のジャンプをクリアした結果のすごい伸び!
特に今回は姿勢運動発達の伸びが目立ちました。
前回の検査で、「ひざを曲げずに跳ぼうとするためジャンプができない」ことが分かり、その改善の練習を積んできました。
練習の甲斐あって、ひざを曲げてジャンプができるようになったことで、ひざを曲げさえすればクリアできる動きが次々に出来るようになったためと考えられます。
今回の取り組みとその成果から、地道に今ネックになっていることを一つ一つ解決していくことが、全体的な改善につながっていくのではないかという希望が見えてきました。
「今」の中心的課題は立体模倣の練習
この結果を受けて、今取り組む中心的課題は、立体模倣の練習と設定しました。
もちろん今まで行ってきた感覚統合の遊びや遊びの延長で認知面や言語面を伸ばす取り組みは、継続して行いました。
実際に模倣させて様子を観察
評価の文面に、「立体的な模倣課題(積み木など)の教示理解が難しい」とあるので、簡単な積み木の模倣をさせてみました。
4つの立方体を使って、車(トラックといった方がいいかな?)を作って見せます。
柚樹は器用に指で立方体をつまみあげて、4つの立方体で同じ形を作りました。
おっ!?いきなりクリアか??と思ったのですが、そのまま続けて長~い長い車にしてしまいました。
もはや電車ですね(笑)
次に、三角形の積み木を2つ組み合わせて、四角形を作って見せました。
すると、積み木を2つ手に持って、その積み木同士をぶつけて、音をならして遊び始めたんです。
う~ん。積み木遊び自体は嫌いではないし、積み木をつまむ動作・置くときの指の使い方などの動きに関しても問題はなさそう…。ということは…?
立体模倣の当面の課題
立体模倣ができない原因で考えられるのは、
- 模倣、つまり真似をするということ自体分かっていない。
- 真似という概念は持っているが、真似なんてしたくない(自分のやりたいようにしたい)。
という事かしら。
という事で、立体図形で遊ぶことよりも、模倣すること自体と、模倣することは楽しいという気持ちを高めることを中心課題として据えることにしました。
分析のポイント
ここでのポイントは、なぜ立体模倣ができないのかという分析をしっかりすることです。
柚樹の場合は、立体を扱う事そのものよりも、真似をすることの方に問題があると私は分析しましたが、同じ「できない」という現象でも、その原因はさまざま考えられるので、そこをしっかり分析することが出発点となります。
そして分析をした後は、はっきりした課題をどのようにしてクリアするかの方法を考えること。
柚樹の場合は、真似という事を教えることと真似するといい事があるという経験をさせる方法で、課題解決をしていきました。
次回の記事で、詳しくお話ししたいと思います。
2歳から6歳までに受けた発達検査・知能検査の結果を一覧にまとめています。検査結果の移り変わりが見られますので、よろしかったらご覧ください。
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