どうしてクレヨンが上手に使えないの?

こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

昨日から就学までに身につけたい学習スキルへのサポート方法について書いています。

今回は、クレヨンが上手に使えない場合のサポートについてお話ししたいと思います。

広告

クレヨンを上手に使って描けない理由は?

幼稚園などに通っていたりすると、クレヨンで何かを描くというのは、日常的にしていますよね。

自由時間のお絵描きやぬり絵もそうですし、テーマに沿った絵を描くこともそうです。

でも、その仕上がりには個人差があって、あの子はとても上手なのに、うちの子はどうしてこんなに下手なんだろうなんて途方に暮れることもしばしばです。

では、なぜ、クレヨンを使ってうまく描くことができないのでしょうか?

その理由は、いくつか考えることができます。

  1. クレヨンを使って描くことに、まったく興味がないということ
  2. クレヨンをうまく握ることができないということ
  3. クレヨンを握ったまま、思ったとおりに線を描くことができないということ

というのが主なものでしょうか。

また、少し大きくなってくると、

他の子どもと比べてうまく掛けないがために、描くことに苦手意識が出てきているということ

も考えられますが、その場合も焦らず、何が原因でうまく描けないかを探り、出来るようにさせてあげることで「できた!」という達成感を持たせてあげることが大切だと思います。

 

それぞれの場合のサポートの方法

うまくクレヨンを使えないと一口に言っても、その原因は様々なので、それぞれ違ったサポートが必要になってきます。

以下に、苦手さの原因を少しずつでも改善するための家でできる取り組みについて書きたいと思います。

簡単なものばかりなので、是非試してみてください。

 

1.クレヨンを使って描くことに、まったく興味がない場合

そもそも、なぜ、子どもたちはあんなにクレヨンで描くことが好きなのでしょう。

好きになったきっかけはなんでしょうか?

子どもによっては、ただ単にクレヨンを紙の上で走らせると色が着くという事が楽しくて、ずっと殴り描きをすることもありますし、ママさんがお子さんの好きなキャラクターを描いてあげることで、それを真似し始めたということもありますし、好きなキャラクターのぬり絵を買ってきてあげたら、ぐちゃぐちゃぬってご満悦ということもありますし、興味を持つきっかけはかなり様々です。

とにかく、「やってみたら楽しかった」という気持ちがきっかけになっていることは想像できます。

また、自分の興味関心とマッチして楽しいと思った場合の他に、やってみたら周りの人に褒められたということが気持ちよくて、楽しかったという気持ちが湧き上がってきたという事も考えられます。

もし興味がないようなら、周りの人が大げさに楽しそうにして描くことを促してあげる、少しでも描いたら、これもまたおおげさに褒めたり、喜んだりしてあげるといったことをすると、楽しめるきっかけになるかもしれません。

褒めるられることを喜べることって大事

他の子と比べずに、描かなかった我が子が少しでも描いたという事実に、素直に喜んじゃってください!ここ、ポイントです。

本心から言えなくても、演技でもいいです。

もちろん本心からに勝るものはないですが、言わないよりはましです笑。

とびっきりの笑顔で喜んであげてください。

他者から褒められることに心地よさを感じられる子どもって、その後伸ばしやすいです。

だから、その部分の感受性を幼児期にしっかり伸ばしてあげてほしいなって思います。

はじめのうちは、ママさんも本心で言えなかったとしても、これもまた訓練みたいなもので、だんだん本心から言えるようになってきます。

一緒に描いてあげるのも効果的

うまくクレヨンが握れないなら、ママさんが一緒に持ってあげて、ぐるぐるって一緒に描いてあげるだけでも、興味を持つきっかけになるかもしれません。

一緒に楽しんじゃう、これも、お子さんの興味を引きだす1つの方法です。

そして、描いたら、とびっきりの笑顔で上手だねって褒めてあげると、きっと気持ちは伝わるはずです。

他に好きで好きでたまらないものがある?

これらのことを試してもなかなか興味を持たなかったら、もしかしたら、他にもっと好きなことがあって、相対的な楽しいという順位が下がってしまっているのかもしれません。

だとすると、その好きで好きでたまらない物を一時的にでも時間を短くすることで、相対的な楽しい順位が上がるかもしれないので、そんな視点も持ってみてください。

 

2.クレヨンをうまく握ることができない場合

クレヨンをうまく握れない場合は、是非外遊び、特にアスレチック要素のある遊具で遊ぶことをお勧めします。

そうすることで、握力強化と腕を自分の思い通りに動かす力の強化を図れます。

鉄棒遊び(鉄棒にただぶら下がってブーラン、ブーランでもいいです)

滑り台遊び(登って行くのが、握力の訓練になります)

ジャングルジム

登り棒

雲梯(うんてい)

ブランコ

などなど。

園庭や公園に普通にあるような遊具って、すごくいいんですよ。

楽しく遊びながら、鍛えることができますので、是非是非毎日こうした遊具で遊ばせてくださいね。

 

3.クレヨンを握ったまま、思った通りに線を描くことができない場合

握ることはできても、うまく動かせないという場合もあると思います。

こうした場合は、遊具遊びよりももう少し細かい動きの遊びをした方がいいと思います。

たとえば、積み木などのおもちゃ、おままごと、工作、粘土遊び、砂場遊びなどなどです。

お手伝いで、ご飯の準備などをするのもいいですね。

食器のセッティングだけではなく、包丁を使って何かを切ったりするのも良いと思います。

 

積み木などのおもちゃで遊ぶ

積み木などのおもちゃは腕や指を器用に使って、力の調節をしながら積み重ねたりしますので、とても練習になります。

自分自身で形を作っていったり、絵などを見ながら想像力を働かせて、積み木を積み上げていったりできるお子さんは楽しく1人でも遊べると思いますが、そうでない場合は、一緒に遊んであげましょう。

一緒に遊ぶことで、今までやってみなかったことに挑戦するきっかけになりますし、周りの大人が上手に積み上げるのを見るだけでも、ものすごい勉強になるんです。(人にはミラーニューロンという素晴らしい力が備わっているので。)

我が家でよく遊んでいたのは積み木とかデオンとかプラステンとか図形キューブつみき、といったおもちゃです。

また、小さい球をつまみあげたり、パイプをつなぎ合わせたりということで、手指の訓練になったかなというのがくみくみスロープ。(くみくみスロープは、通級指導教室に通う小学生にも大人気のおもちゃでした。もちろんうちの子どもたちも大好き)

同じようなことねらって遊ぶのでも、違うおもちゃだと違った気分で遊べるので飽きなかったんですよね。

(今までの記事を読んでくださっている方は、もしかしたら「またか!」とあきれてしまうかもしれませんね。いつも同じようなおもちゃをご紹介して、ごめんなさい汗)

デオンは、棒に立体を挿していくことの他に、見本通りに模様を組み立てる力を養えます

プラステンは、棒に立体を挿していくことやひも通しの他に、色の弁別の訓練などもできます。

キューブ積み木は、小さい立体を形良く積み上げていくことのほかに、見本通りの図形を作り上げる力などを養えます。また、立方体を積み上げていく感覚は、後の体積の学習にも直結します。

くみくみスロープは、小さい球をつまみあげてはなすこと、パイプをつなぎ合わせることの他に、球の通り道を予想しながらゴールに向かわせるという考える力も身につきます。

どれも複合的に力を伸ばしていくことのできるおもちゃなのでお勧めです。

ちょっと知育玩具からは外れてしまっていますが、指の器用さが養えてとても楽しいのは、スティッキーというおもちゃ。

これは、すごく面白いです。短時間のミニゲーム的にも使えて、しかも、力の入れ具合とかの訓練にもなっていいです。でも、ちょっと難しめかもしれません。ある程度手指の制御がきくようになったら遊んでみてください。(通級指導室に来ている子どもたちには、本当に大人気のおもちゃでした。幼稚園のお子さんから遊べます。我が家では、高1の娘も現役で遊びます)

 

おままごとなどをして遊ぶ

おままごとセットとかだけではなく、たとえば、男の子なら○○レンジャーのロボットで遊ぶとか、女の子ならシルバニアファミリーで遊ぶとか、そういうのでもいいんです。

好きなキャラクターを使って、ちょっとこまかい動きをさせるとか、細かい部品を組み立てたり、セッティングしたりすることで、手指の訓練が知らず知らずのうちにできます。

基本的に訓練の類は、楽しい遊びとして行わないと長続きしません。

お子さんが喜びそうな遊びで手指の訓練をしてみてください。

 

工作、粘土遊び、砂場遊びをする

これらも、お子さんが楽しめそうなことを中心に行ってみてください。

いろいろな道具を使いながら、自分の思ったような形を作ることができるといいですね。

ただ、これはクレヨンで絵を描くこととも似ているのですが、それ自体が楽しいと思えない場合があると思います。その場合は、クレヨンでの作戦と同様に楽しい気持ちを引き出すなどの工夫が必要になってくると思います。とにかく、褒めて、褒めて、褒めまくりましょう!

 

ご飯の準備のお手伝いをしてもらう

食器のセッティングをすることで、様々な形状のものを並べるスキルが身につきます。

重さも様々ですし、大きさも様々。

割れやすい物もありますし、転がりやすい物もあります。

 

こうしたものをいかに丁寧に扱えるか、これも手指の動かし方で決まります。

 

小さい子どもに手伝わせるとかえって面倒くさいこともありますが、毎日の積み重ねって大きいです。

出来る限り、いろいろな経験を積ませてあげてください。

 

また、セッティングだけではなく、包丁を使って何かを切ったり、卵を割ったりするのも良いと思います。

我が家では、結構早いうちからさせていました。

はじめのうちは、卵は黄身まで割れちゃったり、殻が入っちゃったりしましたが、入った殻は出せばいいし、黄身が割れていてもスクランブルエッグなら全然大丈夫。

包丁はきゅーりやジャガイモを半分にしたものなどを切らせましたが、ザックザックと切ってお料理になるものなら、ちゃんと使えるものです。

自分が手伝ったものがお料理として出てくると、本当にうれしそう。

自分からやりたいと言って、しょっちゅう手伝ってくれていました。

子どもにしてみると、食器のセッティングよりも、包丁で何かを切る方が楽しいみたいです笑。

 

クレヨンをある程度使えるようになったら

クレヨンが上手に使えるようになってきたら、何かをなぞったり、点から点を直線で結んだり、迷路をさせてみたり、といった文字の学習の基礎となるようなことを練習しておくと、入学してからより安心です。

 

市販の教材は、カラフルで楽しい工夫がたくさんありますから、簡単なものからスタートして、いつでも簡単にできるレベルで、少しずつステップアップを図っていくといいと思います。

お子さんによっては、一度のつまずきでもう嫌いになってしまうということがありますので、その活動が大好きになるまでの間は、絶対に出来るというレベルの教材をさせることが重要です。

すごく簡単なところからスタートすると、あっというまに終わってしまうため、もったいないって思っちゃうかもしれませんが、それを大袈裟に褒めてあげると、すごくやる気になります。

もちろん簡単なことであっても、やった文は訓練として定着しているので、次の段階に行った時にも、やる気+スキル向上で、また楽しくできるというわけです。

この「くもんのはじめてのおけいこ」や「はじめてのめいろ」は、本当に簡単なことからスタートしています。

もしかしたら、一日で終わっちゃうかも。。。

我が家はステップアップしたものを含めて3~4冊買っておいて、やる気が途切れないうちにどんどんやらせていました。

また、クレヨンが自由に扱えるようになったら、色鉛筆が使いたくなるかもしれませんが、その場合、太めの子ども用色鉛筆を使った方がいいと思います。
握力が弱い時に普通の色鉛筆を使ってしまうと、鉛筆を握る時に変な癖がついてしまい、直すことが難しくなります。(同じく、クーピーなども細いです)
以前の記事でやはり鉛筆は太めの方がいいとお知らせしましたが、同じシリーズの物です。
普通の鉛筆削りでは削れないので、やはり専用の鉛筆削りが必要となります。

 

 

次回は数の概念が身についていない時のサポート方法についてお話したいと思います。

広告

 

 

コメントをお待ちしています!