幼児期の家庭療育って効果があるの?
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今回は前回の記事で、柚樹が病院で受けた自閉症スペクトラムのサポートについての記事が終了しましたので、幼児期の家庭での療育の効果について、私が考えたことをお話ししたいと思います。
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診断があってもなくても柚樹は柚樹
柚樹は幼児期に、自閉症スペクトラムのちにアスペルガー(時には広汎性発達障害)とDr.に診察していただきました。
2歳になってすぐのはじめての診察の時は「自閉的な傾向がある」という言葉でしたが、とにかくショックだったことは覚えています。
でも、診断があってもなくても、目の前にいる柚樹は、生まれた時からずっと変わらず同じ柚樹!!
もし、いろいろ苦手なところがあるなら、それを知っているのといないのでは、結果も全然違うはず。
だったら、とにかく、病院でいただいたアドバイスを、できる限り生かして、柚樹が持っている伸び幅いっぱいに伸ばしていこう!
そう決意して、いつでもメモ帳を片手にして、柚樹の力を伸ばすためのネタ帳としながら、いろいろなことを試してきました。
周りからの働きかけで必ず伸びる
知能検査の説明などを読むと、「基本的に知能というのは固定的なもの」だという事が書いてありますが、少なくとも、柚樹の知能は確実に底上げされてきましたし、苦手な部分でも伸ばすことができたと言えるのではないかと思っています。
もっと言うと、少なくとも幼児期の自閉症スペクトラムのある子どもは、おかれた環境に左右されながら、その能力を伸ばしているということもいえるのではないと思います。
もちろん、定型発達の子どもの場合も、周りの環境に左右されるのは当たり前ですが、私は、自閉症スペクトラムの場合はより影響を受けやすいのではないかと思ってます。
事実、はじめて測った2歳2カ月の時の新版K式発達検査では
全領域発達DQ=71、言語社会性発達DQ=52
だったのに、最後に測った6歳9カ月の時のWISC-Ⅲでは、
全検査IQ=115、言語理解(VC)100
と、かなりの成長がありました。
この事実は、「どうにかして、我が子の能力を伸ばしたい。」「最大限適応させていきたい」と思っている親御さんにとっては朗報です。
発達の凸凹が目立つ自閉症スペクトラムではありますが、周りからの働きかけや手助けがあることで、その子なりの伸びが期待できるという事は将来への希望だからです。
自閉症スペクトラムのある子は、周りのことに気付かないことが多い
おそらく自閉症スペクトラムのある子どもたちは、その特性から自分一人では、その存在に気づかなかったり、楽しさに気づかなかったり、など、普通に過ごしているだけでは、気付かないことが多いのではないかとも感じます。
定型発達の子どもたちが、周りの様々な事に興味を持つのに比べて、自閉症スペクトラムの子どもたちの興味の範囲がかなり狭いことで、ただただ、気付かないことが多いのではないかと。
興味の範囲が狭いという事は、その道のエキスパートになれる可能性が高いという事でもあるので、一概には悪い事だとは思いませんが、小さいうちは、やはりいろいろな物に目を向けてほしいと私は思います。
だって、もしかしたら、今は気付いていないけれど、その気付いていないものの中に、実はものすごく好きになれるものが含まれているかもしれないから。
興味の狭さゆえに、そうした可能性をつぶしてしまう事は、やっぱり残念なことですよね。
もちろん、興味のない物事は見向きもしないので、いろいろなチャンスを見つけて、いろいろと体験させ続けることが大切です。
しかも、一度興味を示さなかったら「これはなし」と決めてしまうのではなく、時間が経ったら興味がわいてくるかもしれないので、何度も何度もいろいろなことをさせてみる。
そんな感覚があるといいなあと思います。
幼児期は短い
なかなか継続していくのは難しいことですが、せめて、幼児期にはこのような視点も持っていただけたらと思います。
事実、小学校・中学校・高校と年齢が上がるにつれて、親の手からどんどん離れていってしまいます。
生まれてからのほんの7年間だけですから、いろいろ一緒に体験する、楽しい子育てをしてくださいね!
そんな楽しい子育ての中で、自閉症スペクトラムのある子どもたちはぐんぐんその力を伸ばしていきます。
2歳から6歳までに受けた発達検査・知能検査の結果を一覧にまとめています。検査結果の変化が見られますので、よろしかったらご覧ください。
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