心の理論課題について(7歳5か月)

こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

さて、今日は7歳5か月の時に受けた心の理論課題のことについてお話ししたいと思います。

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心の理論とは

心の理論は簡単にいえば、相手の気持ちを理解する機能のことです。

他人の心の動きや心の中を推測して、今どんな気持ちでいるのか、どんな目的でこのような言動をしているのか、自分に対してどのような感情を抱いているのか、次にどのような言動をとることが予測できるかなどを考え、理解する力です。

この力が弱いと人間関係がうまくいかず、集団生活になじめなかったり、人間関係でのトラブルが多くなったりします。

いわゆるKYと言われる人たちもこの機能が十分に働いていないことが考えられます。

アンとサリー課題などが有名です。

自閉症スペクトラムのある方々がこの部分に苦手さがあるという事はよく聞きますね。

心の理論課題の結果

柚樹も一番最後の心理リハでこの「心の理論」の課題をしていただきました。

自閉症スペクトラムなので、「心の理論」がどの程度成長しているのかを把握しておきたいと思っていたので、最後にこの課題をしていただけて本当によかったなと思っています。

していただいたのは、アニメーション版の心の理論課題です。

 

アニメで課題が示されるので、状況の理解はしやすいのかなと思いました。

 

本当はここで結果についての報告書(?)をまとめて記事を構成するのですが、何故かこの回の報告書はいただけませんでした。

というか、心理の先生がこの報告書は作っていなかったようで、いつもなら心理のテストをするとDr.の診察の時に、その報告書を見ながら解説をしてくださるという手順だったのですが、この時には、心の理論のテストについて一言もDr.が触れずに診察が終了してしまいそうだったので、わざわざ「心の理論の結果はどうだったのですか?」と聞いて、催促をしたくらいで・・・

結論的には「心の理論」の獲得については問題がない、と。

心の理論は問題ないので、もし今後トラブルがあるとすれば、心の理論ではないところが原因になって起こるものだろうということでした。

 

自閉症スペクトラムであるからして、この心の理論については何らかの苦手さはあるのだろうと思っていたのですが、特に問題がないということで、ちょっとびっくりしてしまいましたが、柚樹のようなケースもあるのだということは頭に入れておくといいかもしれません。

アニメーション版心の理論では課題を指摘されなくても、やはり人の心を推し量ることは苦手

なぜ、アニメーション版心の理論課題をクリアできてしまったのかはよく分かりませんが、実際の生活の中で、柚樹はやはりかなりのKYです。

ただ、このKYさ加減にかなりの凸凹があり、そうしたことが原因となって、もしかしたら課題がクリアできてしまったのではないかと推察できます。

ここからの話は、心の理論課題を受けた当時のことではなく、中一になった柚樹のこれまでのことを全体的にまとめながら、話をさせていただきます。

具体的には

  1. 自分のことではなく、他の人同士のことは客観的に捉えられるのか、気持ちを推し量ることができる
  2. 自分がしていることについては、自分がやりたい事言いたい事に夢中になりすぎて、周りの人がどう思っているのかには無頓着になってしまう

という凸凹さが見られます。

他人の同士のことなら心の理論が働く

柚樹の場合はそれでも、1ができるため、友だちとのやりとりは比較的スムーズで、むしろ客観的にみることができることから、クラスの中でも信頼されるキャラを構築していくことができたようです。

もともと、にこにこしていて愛嬌があるというのが前提としてあるのですが、クラスの中で何かトラブルがあった時には、クラスの中でのその子の地位(?)に関わらず、おこった事実によってジャッジを下していたようです。

たとえば、クラスの中でいじめられていた男の子(A君)がいたのですが、A君とB君・C君のトラブルの時にも、A君が悪くない時には、その事をしっかり主張して仲裁に入っていたようです。かといって、A君の肩をいつでも持っていたわけではなく、B君・C君は悪くなくてA君が悪い時には悪かったことをA君に説明していたようで、そうした事実が重なって、わりとクラスの中で公平な奴として見てもらえていたようです。

自分自身が関わると心の理論が働かない

その一方で、2については、見ている私が恥ずかしくなってしまうくらい、自分の興味あることに夢中になってしまいます(汗)

周りの人が聞いていようがいまいが、ずっと自分の話したい事を話し続けていて、他の人が違う話をしているので傍から見ていると、独り言を言いつづける気味の悪いやつです。。。

これは家庭内でもみられる事なので、周りが聞いていなくて一人で話し続けている時には、ほら、周りを見てごらん。みんな他の話をしているでしょ?ゆずくんの話を誰も聞いていないんだよ。こういうときには、周りの話しを聞いて、その話に入るんだよ」というようなことを伝え続けていますが、中1になった今でも、非常に苦手な分野です。

やりたい事の暴走を止めるのは、なかなか難しく、自分のやりたいことと合致しない部分については、心の理論を働かせようという気持ちが起きないようです。

それでも、時と場合によっては、その暴走を自分で自覚して、しぶしぶながら「う~ん。」といって、周りの話しに入ってくることもあるので、これは長期戦になることを覚悟して、これからも言いつづけていこうと思っているところです。

 

 

2歳から6歳までに受けた発達検査・知能検査の結果を一覧にまとめています。検査結果の変化が見られますので、よろしかったらご覧ください。

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