田中・ビネー知能検査Ⅴの結果(5歳2カ月)
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今日は5歳2カ月の時に受けた田中・ビネー知能検査Ⅴの結果についてお話ししたいと思います。
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5歳2カ月時の田中・ビネー知能検査Ⅴの結果
前回の田中・ビネー知能検査Ⅴから1年経ったので、今回も田中・ビネー知能検査Ⅴをしていただきました。
田中ビネー知能検査は、精神年齢と生活年齢の比で知能指数(IQ)を表します。ウェクスラーテストと比較して、10くらい高めの数値が出ると言われている検査です。
結果
生活年齢(CA):5歳 2カ月
精神年齢(MA):5歳11カ月
知能指数(IQ):119
上限~6歳級「絵の不合理」「ひし形模写」「打数数え」
下限~4歳級「理解(身体機能)」
○検査の様子
*関心を持って意欲的に課題に取り組むことができていました。途中「ホワイトボードに○○を描きたい」ということが気になってしまい繰り返し要求することがありましたが、そのうち自分から「また取っといて明日で(次の機会という意味)」と言い、課題に気持ちを切り替えていました。以前は大人からの働きかけが必要だった場面も、自分自身の力で自己調整ができるようになってきた様子がうかがえます。
○知的発達
*全般的な知的発達は【平均の上】の水準にあります。形容詞理解、文脈や状況に応じた説明などが以前よりも伸びてきていますが、L-Cスケールでも見受けられた疑問詞理解の困難などは継続してみられ、言語的な苦手さは残存傾向にあります。
○情緒発達、コミュニケーション
*引き続き、情緒面でもコミュニケーション面でも成長がみられます。困ると泣いてしまうことが多いようですが、園でも働きかけてくださっているように、困ったら言葉で伝えたり具体的な解決を図ったりできるように促していけるとよいのではないかと考えます。
1年前の検査結果との比較
生活年齢(CA): 4歳 2カ月 → 5歳 2カ月
精神年齢(MA): 4歳11カ月 → 5歳11カ月
知能指数(IQ): 118 → 119
上限~5歳級「絵の不合理」「三角形模写」「絵の欠所発見」 → 上限~6歳級「絵の不合理」「ひし形模写」「打数数え」
下限~3歳級「理解(基本的生活習慣)」 → 下限~4歳級「理解(身体機能)」
考察
- 精神年齢の伸びが、時間経過と同じ1年だった。
- 知的発達の上限が~5歳級から~6歳級になり、1年進んだ。
- 知的発達の上限の分野は「絵の不合理」「図形の模写」と前回と同じ傾向が見られる。
- 知的発達の下限が~3歳級から~4歳級になり、1年進んだ。
- 知的発達の下限の分野は「理解」であり、前回と同じ傾向がみられる。
- 時間経過に比べて大きく発達が進む分野もなく、また取りこぼしている分野もなくという感じで、発達に落ち着きがみられはじめたのではないかと思われる。
- 自分自身で気持ちのコントロールをすることができるようになってきている。これは言語発達に伴って論理的に物事を考えることができるようになってきたからだと考えられる。
- 「形容詞理解」「文脈や状況に応じた説明の力」が付いてきているという事で、家庭での取り組みの成果が表れてきている。
- ただ、生活の中で困った事態に遭遇すると、解決を図ろうとせずただ泣くばかりになってしまう。
- 疑問詞理解が、依然としてかなり苦手。
この結果から家庭で取り組んでいく重点課題は
昨年受けた田中・ビネー知能検査Ⅴの結果の記事でも書いたのですが、会話の型などの比較的成果が出やすい分野から、内容面の難しい分野への取り組みに変わってきていて、成果もなかなか出てこないのでは??と思っていたのですが、それでも、文脈や状況に応じた説明の力に伸びが見られると評価していただいて、よっしゃー!という感じでした。
つまり方向性としては間違っていないという事。
という事で、引き続き、幼稚園から帰ってきてからの質問や出来事についてのお話は、今後もしっかりさせていけばいいという訳ですね。
そして、疑問詞理解がとにかく苦手という事なので、無理やりにでも疑問詞をぶっこんで、疑問詞とは何ぞやという事を理解させていかなくてはならないという事。
今回はこれが一番重点的に取り組む課題かな。
で、問題は様々なことの理解を進めること。
これも、難しい・・・。
何といっても、分野が絞れないから、広く浅く、ありとあらゆることを認識させなくてはならない(汗)
できるかな??
でも、できるかな?なんて言っている暇はないわけで、とにかく実践あるのみ!
次回は、今回の結果から家庭で取り組んだことについてお話します。
2歳から6歳までに受けた発達検査・知能検査の結果を一覧にまとめています。検査結果の移り変わりが見られますので、よろしかったらご覧ください。
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