自分の意見を言えるようにするには
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
このところ就学までに身につけたい学習スキルへのサポート方法について書いています。
今回は、自分の意見を言えるようにさせたい時のサポート方法についてお話ししたいと思います。
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自分の意見を言うためには?
自分の意見を言うためにまず必要なことは、自分の意見を持つこと。
でも、実は、自分の考えを持っていないために、何も言うことがないということも、少なからずあります。
自分の意見を言えていないなあと思った時に、まずチェックしたいのは、
- 自分の意見を持っているのに言えない
のか
- 言いたいことがない
のか、です。
当然ですが、
- 自分の意見を持っているのに言えない場合は、言いたいことを言えるような練習をします。
- 言いたいことがない場合は、自分の考えを持つことだできるようにサポートします。
つまり、元になるものによって、アプローチがかなり変わってくるんですよね。
ですから、まず、お子さんを注意深く見て、どちらのタイプか判断してください。
自分の意見を持っているのに言えない場合
自分の意見を持っているのに言えない原因は、いくつか考えられます。
- いつも周りの人が察してしまって、お子さんが言葉を発しなくても通じてしまう
- 何かを言っても、周りの人がちゃんと聞いてくれない
- 自分の意見を言うという発想がない
- 性格的におとなしくて、周りの人に意見をすることができない
1通じちゃう、2聞いてくれない
1と2については、自閉症スペクトラムのあるなしに関係なく、あるあるな原因です。
できるだけ、お子さんのお話に耳を傾けて、お子さんの言葉が終わるまで、しっかり聞いてあげることで、少しずつ改善してくると思います。
まずは家族の中で、言いたいことが言える環境を作ってあげましょう。(時間のないときは辛いですが、ぜひ頑張ってください!!)
とはいっても、同年代のお子さんが相手の場合は、なかなかしっかり聞いてあげてねと言っても、できないことも多いかと思います。
あまり多くを期待せずに、目の前で起こっている場合に、聞いてあげてねとお願いするくらいが精一杯ですね(^^)
幼稚園の中で起こることについては、先生にお願いしておいて、もし、周りの子が察して動いてしまうようなことがある場合には、ちゃんと言葉を聞いてからにして欲しいということをお願いしておくと、協力してくださるかもしれません。
習慣になってしまっていることを変えるのは長い時間がかかるので、ゆったりした気持ちで取り組んでみてください。
3意見を言うという発想がない
3については、自分の考えを言う習慣をつけるところから始めます。
本当に簡単なことからのスタートなんですが・・・
たとえば、
飲みものを飲むときに、何を飲むかいちいち聞いたり(オレンジジュース飲む?それとも、りんごジュース飲む?)
食べ物を食べるときに、いちいち聞いたり、(パンにジャムつける?ハムのせる?)
のような感じです。
その延長で、どこに遊びに行きたいかを聞いたり、なんの映画を見たいかを聞いたり、など、何でもかんでも意見を言わせるようにしてみてください。
自分自身の意見を言うということがだんだん身についてくるはずです。
意見を言わせるときには、考えを否定せず、きちんと受け止めることを習慣化してくだい。
否定される経験をたくさん積んでしまうと、意見を言うことが嫌になってしまいます。
自分の考えを言うことがいいことなんだという確固たる信念を作りたいものです。
4性格がおとなしい
4についてですが、何を言っても受け止めてもらえる、とか、何を言っても嫌われないといった自信があると、比較的いろいろなことが自由に言えるようになるのですが、それでも、性格を変えるのはなかなか難しいです。
言いなさい!と言われても、なかなかできなくて、今度はそれがストレスになってしまうことがあります。
我が家では、割と柚樹は物怖じせずにいろいろ意見できるんですが、一番上の菜月はおとなしい性格で、言いたいことが高1の今でも言えません。
家に帰ってきて、ああ、こう言えばよかった、ああ言えばよかった、と愚痴ることもしばしばです。
でも、そんな菜月は「優しくていじわるを絶対にしてはいけない相手」という地位を確立しているようです。
それはそれで、いいのではないかと思っています。
(ただし、ここぞというところで、絶対に流されない部分もあるようで、変なことに巻き込まれそうになった時には自己主張をしているようです。)
あなたはそのままでいいんだというメッセージを送りながら、いろいろな自信をつけさせてあげることで、だんだん自己主張ができるようになることを願いましょう!
言いたいことがない
言いたいことがないというのは、まだ、その話題についての知識などがないために、自分の意見を持つという段階まで達していないということが考えられます。
いろいろな経験をすることで、知識を増やしたり、様々なことを感じたりして、自分なりの意見を持つのですが、それがまだ足りないのですね。
これは、自閉症スペクトラムのある子供が抱えている、偏りという部分によって、引き起こされることもしばしばあります。
自閉症スペクトラムのある人は、興味な幅が狭いことがよく知られていますが、興味の幅が狭いと、普通であればその年代までに習得していると思われることを、習得していないということが起こります。
周りの人が働きかけないと、ほかの子供が普通気づくことに、全然気づかないんですね。
そうすると、当然、知識不足が生じてきてしまいます。
ですから、周りの大人はそうしたことを踏まえて、いろいろな体験をさせる中で、興味の幅を広げていくような働きかけをすることが必要となってきます。
自分の意見を持つというのは、そうしたバックグラウンドを持ったうえでの話になってくるので、ぜひ様々な体験をさせてあげてください。
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