他の子と協力する力をつけてほしい!

こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

このところ就学までに身につけたい学習スキルへのサポート方法について書いています。
今回は、他者と協力する力をつけさせたい時のサポート方法についてお話ししたいと思います。

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自分以外の人と一緒に遊ぶ時間を大切に

自閉症スペクトラムがあるとか、ないとかにかかわらず、幼稚園・保育園の段階では、誰かと一緒に遊べる様になっているかなっていないかには、かなりの個人差があります。

親は友達と遊んでいるのだと思っていたら、本人にはそのつもりがなかったなんこともあります。
ただ、同じ場所で同じ遊びをしていただけ・・・なんてね。
(現在高1の菜月は、年少の頃、毎日誰とも遊んできていないと言い張っていました笑)

ここでいう、自分以外の人と一緒に遊ぶ時間というのは、本人も一緒に遊んでいるという自覚がある場合を想定しているのですが、もちろん、そこの段階まで到達していなくても、まずは、同じ場所・同じ時間・同じ遊びを共有することは、一緒に遊ぶことの第一歩です。
(ただ、菜月のように、一緒に遊んでいるという自覚がない場合、周りの友達の存在に気づかせていくという働きかけはしたほうがいいかなと思います。)

一緒に遊ぶこと。

例えば、いっしょに穴を掘るとか、砂場で山を作るとか、一緒にどんぐりを拾って同じバケツに入れるとか。
同じ目的に向かって同じ遊びをすることが、後にみんなで協力するという行動につながっていきます。

遊びの中の役割分担

自分以外の人と一緒に遊んでいると、遊びが高度になってくればくるほど、少しずつ役割分担というものが生まれてきます。
この役割分担がとても大切です。

役割分担は、様々な場面で、様々な形で行われます。

例えば、ごっこ遊びや造形あそび。

はじめのうちは、うまくできないことも多いのですが、経験を積むうちに、だんだん周りの様子を踏まえて、しっかりとした役割分担になっていきます。

役割分担がうまく行くようになると、成功体験を積むことができるようになり、他の人と協力することでより良い活動ができることに気づくようになります。

協力と言っても、まだ小学校に入る前の子どもです。
そんなに高度なことができるわけではありません。

ただ、そういう小さい役割分担の積み重ねが大切で、しっかり積み重ねるためには、経験させる回数が必要で、そのためには結構たくさんの時間を要するということを覚えておいてくださいね。

そんなことわかっているけど、してくれないよ・・・

そんなことはわかっているんだけど、一緒に遊ばないよ、とか、役割分担なんてしないよ、なんてことありますよね。

もちろんそういうこともあります。

特に、自閉症スペクトラムがあると、他者に興味がないお子さんもいますし、自分の思いにこだわりが強すぎて他者との関わりを好まないお子さんもいます。

そういう段階のお子さんについては、まずは他者に興味を持つこと、他者と関わることを好きになることから始めることが必要だと思います。

まずは一緒に遊びましょう

他者に興味がないお子さん・他者と関わりを好まないお子さんの場合は、まずは家族がお子さんにとことん寄り添って、一緒に遊びましょう!

とことん寄り添うとはどういうことかというと、お子さんがやっていることに、周りの大人が共感して、一緒に遊ぶということです。
「周りの大人がさせたいと思うこと」をさせるのではなく、「お子さんがやりたいと思っていること」を一緒に行って、他者と一緒に遊ぶことを好きになってもらうわけです。
これを繰り返すと、だんだん一緒に遊ぼうとお子さんから働きかけてくれるようになると思います。

そうなったらこっちのものです。

他者への興味が育ってきてますね。

そのまま、是非お子さんに寄り添って、楽しく遊ぶことをずーっと続けてください!!

大人と一緒に役割分担のある遊びをしましょう

他者と遊ぶことが好きだけど、なかなか役割分担が出てこない場合もあるかと思います。

そういう場合は、大人が一緒に遊ぶ中で、簡単な役割分担をさせて、経験を積ませるといいですね。

はじめのうちは、役割分担という概念がなかったとしても、経験を積むことで役割分担をすることが当たり前になってくると思います。

とはいえ、それが当たり前になるためには、ちょっと長いスパンで取り組んでいく必要があります。
場合によっては、5年がかり、10年がかりになるかもしれませんが、焦らずに経験を積ませていきましょう。

たとえ、お子さんから役割分担することを提案したり、自分から役割分担をしたりすることがなかったとしても、お友達が提案してれたことに対して、役割を分担することができるようになれば、それは大きな成功です。

お手伝いも協力する力を育てるためには最適!

「遊びの中で」ということを書きましたが、家庭での取り組みでは、お手伝いという形で誰かと協力するという経験を積むことができます。

お手伝いは、生活に必要な様々なスキルを向上させる練習にもなりますし、他の人の役に立つという経験を積むことができますし、とても大事なことだと思います。

お子さんの実態に合わせて、是非様々なお手伝いをさせてあげてください。

できれば、パパ・ママと一緒に活動できたらいいと思います。
一緒に活動する中で、自然にコミュニケーションの場面も増えます。

こうした自然な形でのコミュニケーションは、コミュニケーションを取ることが苦手なことが多いと言われている自閉症スペクトラムのあるお子さんにとっては、とても有効ですよね。

一緒にお料理をする

一緒にお菓子を作る

一緒にご飯前のテーブルのセッティングをする

一緒に玄関をはく

できることは無数にありそうですね!

お手伝いが終わったら、心からのありがとうと熱烈なハグを忘れずに!
(感覚過敏があって、ハグが苦手な場合はお子さんの好きなことで感謝の気持を伝えてくださいね)

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