紙を上手に折るスキルはやっぱり折り紙で!
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
このところ就学までに身につけたい学習スキルへのサポート方法について書いています。
今回は、紙を半分に折るスキルや紙にしっかり折り目をつけるスキルをつけさせるためのサポート方法についてお話ししたいと思います。
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紙を折る機会って結構あるんです
小学校に入ると、プリントを折ることがとても多くなります。
お知らせを家に持って帰るために折るのもそうですし、学習に使うプリントを折るのもそうです。
一日に一回は折る場面があるかもしれません。
紙を折るのくらい、別にどうだっていいじゃん・・・
そういう見方もありますが、やはり上手に折れるにこしたことはありません。
でも、なんとなく、雑な人ととか、だらしない人と思われてしまうのは、不本意ですよね。
もし、時間的な余裕があるなら、是非出来るようになっていてもらった方が、お子さんの自信にもつながると思いますので、練習してみてください。
折り紙をするのが王道
言われなくても分かっていると思うのですが、やはり、折り紙を折るというのが王道です。
今は、本当に簡単な折り方からスタートできる本が売っていますから、それを購入したり、ネットで調べるのがいいと思います。
私は調べている時間がもったいなかったので、本を購入していしまいましたが(その時は教員として働いていたりもしたので、時間があまりなかったんです)、時間がある方は、結構ネット上にいい情報がたくさん載っていますね。
まずここでは、折り紙を折る練習を進めていく上で、気をつけさせたい事を書いていきたいと思います。
1.折り目をしっかりつけさせる
小学校1年生で折り紙を折らせてみると、うーん詰めが甘いなぁという折り方の子どもが結構います。
それは、折り目がしっかり付けられないという子どもさんです。
私は自分の子どもたちにも、クラスの子どもたちにも「しっかりアイロンがけをしてね~」と声かけをして、何度も折り目の所を指で行ったり来たりさせて折り目をつけさせました。
でも、これを学校で定着させるのは至難の業。
結局、意識付けができていない子どもさんのほとんどは、そのまま高学年になってしまいます。
折り目をつける時には、左手で紙をしっかり押さえながら、右手で折り目をつけるのですが、これは両方の手の役割の分化のためにも大切な練習です。
2.紙の端がズレないように重ね合わせる
折り目がしっかりつけられるようになったら、今度は、ズレないように端っこを重ね合わせるスキルをつけさせてもらいたいと思います。
はじめのうちはなかなか難しいのですが、焦らずにしっかりと端と端を重ね合わせましょう。
この意識付けはとても大切です。
難易度の低いものからスタートする意義はここにあります。
ただ折ればいいのではなく、きれいに丁寧に折るためには、簡単に折れるというレベルじゃないと難しいのです。
美しく仕上げることができたことを評価してあげてください。
作品を仕上げることに重点を置いてしまうと、いつしか難しい作品を作ることがすごいとい意識にすり替わっていってしまう事があるので、正確に合わせることができている作品を作ることを第一に!という事は忘れないでください。
はじめは本当に簡単でいいです。
2回折るだけのチューリップや犬の顔みたいなもので十分です。
ここのプロセスは、少し丁寧に時間をかけて行ってください。
3.少しずつ難易度をあげていって、折り紙を楽しく折る気持ちを継続させる
かんたんなものがしっかり正確に折れるようになってきたら、少しずつ難易度をあげていってください。
しっかり折り目をつけるスキルと、端を合わせるスキルが身についていると、この後はかなり楽にバリエーションを増やしていけます。
継続して行う事で、格段にスキルが発達しますし、何より、手先を器用に動かすことは脳の発達にもとてもいいので、是非続けて行えるような環境作りもしてみてください。
その他、折り紙を折ることで伸ばせる力
この後は、紙を折るスキルとは少し離れますが、折り紙を折ることで養われる力について、補足したいと思います。
見立ての力をつける
紙を折って、何かの形にすることは、見立てをする力の育成にとても役立ちます。
自閉症スペクトラムのある子どもたちには難しいと言われていますが、たとえ、私たちと同じ感覚で見立てることができなくても、私たちが行っていることを理解することはできると思います。
つまり
- 第一の目標として、私たちが行っている見立てと同じ感覚を身につけること
それができなかった場合に、
- 第2の目標として、定型発達の人たちはこの形をこの物に例えて話をすることがあるということを覚えてもらう
という2段階の目標として、取り組んでいけると思います。
説明を聞く力を高める
折り紙を折るときに、周りの大人が説明をしますよね。
ですから、難しくなれば難しくなるほど、それを聞きとって理解して、説明通りに行っていくという力が必要になってきます。
簡単なところから少しずつ難易度をあげていけば、その力を無理なく付けていくことできます。
同時に、難易度を上げすぎる(話の内容だったり、話し方だったり、折り紙自体の難しさだったりと様々な原因があると思いますが)と途端に聞かなくなるやらなくなるという変化が出てくると思いますので、この部分はまだ難しかったなと・・・その見極めにもなりますね。
説明書を読み解く力をつける
説明書と書きましたが、折り方の説明図のことです。
説明書の見方を知っているのと知らないのとでは、その後大きな違いが出てきます。
もちろん、これはかなり発達が進んでからでないと無理ですが、ゆくゆくはという事で頭の片隅に置いておいてほしいと思います。
たとえば、小学校3年生から理科が始まるのですが、その理科の実験の時に、実験キットを組み立てる経験をすると思います。
もちろん先生が全体に向かって説明をしてくれますが、自分で説明書を読めると、何をしているのかなどしっかり理解しながら学習を進められますし、発展的な学習に進む余裕も生まれます。
この力は一朝一夕に培うことのできるものではないので、長いスパンで伸ばしていくという視点を持っているといいなと思います。
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