就学に向けてはさみの練習をしよう
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
少し前から就学までに身につけたい学習スキルへのサポート方法について書いています。
今回は、はさみを使えるようにさせるためのサポート方法についてお話ししたいと思います。
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はさみはお道具箱に入れる必需品!
小学校では、お道具箱に様々な用具を入れてしまっておきます。
先生の考え方によって、または、学校によって、その内容について多少違いはありますが、おそらく必ず入れるものは、糊・ハサミ・色鉛筆(または類するもの)です。
その他は、セロテープやホチキス等を入れたりもしますが、要するに、小学校の学習で全員が一斉に使う事のあるものを、その中に入れることになります。
お道具箱の中に入っているものの中で、特に幼稚園時代に練習が必要な物は、「はさみ」です。
はさみは幼稚園でもよく使うと思います。
便利ですからね。
小学校では、基本的に、はさみを使う練習はしません。
もう完全にツールとしての使い方です。
幼稚園時代にはさみを使う練習をしているという捉え方でいいと思います。
ツールとして使うという事は、ある程度スムーズに使えることを想定していると思ってください。
どのくらい使えると思っているか・・・連続切りができる程度です。
はさみを使いこなすとは
ハサミを使えるといっても、そこにはいくつかの段階があります。
一回切り
連続切り(直線切り)
曲線切り
が主ものですね。
その他にも、ギザギザに切ったり、波波に切ったり、グルグルに切ったりなどありますが、基本的には直線と曲線が連続で切れるようになれば、大抵の物は切れるようになっています。
つまり、チョキチョキと連続して、曲線まで切れるようになればよいという事です。
練習の段階としては、まずは一回切りを十分習得させて、直線切りを完璧にして、曲線切りという手順になります。
一回切りの練習
一回切りは、画用紙などを細長く切ったものにペンなどで線を引いてあげて、それをちょっきんちょっきんと切っていきます。
幅2センチくらいなら、一回で簡単に切れますね(^^)
コピー用紙などでは、へたっとなってしまって安定しないので、しっかりしている画用紙などが切りやすいと思います。
線が引いてなくても切れるようなら、それでもいいです。
ここでは、線の上を切ることではなく、はさみを開いて閉じるという一連の動作を身につけたいというのが狙いだからです。
はさみを開いて閉じるというのが難しい場合は、バネばさみを使うといいです。
バネばさみは、連続切りになった時にも、補助として大きな支援の道具となります。
帯状の画用紙を切り落とせるようになってきたら、少し大きな紙にはさみを入れるようにします。
私はお稽古用のドリルを使ってしまいましたが、もちろんお手製でも、ネット上に出ているはさみのお稽古のフリー素材でもいいです。
お稽古用のドリルの場合、段階がきちんと踏まれているので、無理なくステップアップしていくことができますし、コピー用紙に比べてしっかりした紙を使っているので切りやすいという事が利点です。
ネット上のフリー素材を使うときには、少ししっかりとした紙に印刷するなどの配慮をすると、スムーズに練習できると思います。
一度ドリルの中身を見てみると、イメージがわくと思いますので、ご覧になってください。
それと似たようなものをネット上で探せば、お金の節約になりますね(^^)
連続切り(直線)の練習
連続切りは、一回きりに比べてかなり難易度が高いです。
はさみを開いて、紙を奥まで入れて、はさみを閉じて(閉じ切らず、はさみの歯の間に紙はのったままの状態で)、はさみを開いて、紙を奥まで入れて、はさみを閉じて(閉じ切らずに紙は挟んだまま)、はさみを開いて…の繰り返しですが、なかなか手ごわいです。
はじめは、2~3回開いて閉じてをすれば切り落とせてしまうくらいの紙を使うといいと思いますが、慣れてきたら少しずつ切る距離を長くしていきます。
ドリルやネット上のはさみ練習用素材を使うとモチベーションアップにつながると思いますので、とにかく飽きずに練習できる方法で行ってみてください。
連続切り(曲線)の練習
連続切りで直線が自由に切れるようになったら、今度は曲がった線を切れるように練習します。
直線が自由に切れるようになっていれば、ここのステップはそれほど難しくありませんが、それでも、コツはあります。
それは、はさみではなく、紙を回して切っていくこと。
小さい子どもさんが切っているのを見ると、はさみを左右に動かしてしまっていることが多く見られます。
はさみを左右に動かしちゃうと切りにくいですよね。
はさみの場所は固定したまま、こまめにこまめに紙を動かしていく力が必要です。
直線切りまでは、右手の動かし方の練習が主になっていましたが、曲線切りで大事なのが左手の動かし方です。
つまりここでの課題は、左手の動かし方をスムーズにすること。
はさみと近い場所を持って、左手使って、紙を前後左右に動かして、切る場所を調整していきます。
はさみと遠い場所を持っていると安定しないので、近くを持っているか確認してあげてください。
これまでに、結構練習を積んできているので、右手の動かし方は割とスムーズになっていると思うので、左手をはさみに近付けてもそれほど危険なことはないと思いますが、間違えて左手を切ってしまわないように、しっかり見ていてあげてほしいなと思います。
この段階まで来ると、かなり自由にいろいろな形が切れるようになってきているので、自分で描いた絵を切ってみたり、工作で使うものを切ってみたりもできるようになってきますね。
私はやはりドリルを使ってはじめのうちは練習させましたが(絵などがきれいなので、喜んでやるんですよね)、スムーズに切れるようになってきたら、私が描いた絵や図形を切らせたりしていました。
練習は柔軟な発想で!
はさみを使うこと自体が楽しめるお子さんの場合は、もちろん紙を切るだけで楽しんでくれます。
でも、あまり好きではないお子さんの場合は、はじめのうちは、あめの袋を切るとか、そういう、お子さんが絶対に喜ぶこととセットにしてもいいと思います。
あめの個包装は、一回切り、あめの外袋は連続切りですね。
練習の場面は柔軟に考えて、ここでも練習できるという場面を多く見つけてみてくださいね。
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