年長3学期。重点課題は短期記憶を鍛えること!
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今日は6歳2か月時のK-ABC(認知処理過程尺度のみ)の結果を受けて、家庭で取り組んだことについてお話ししたいと思います。
広告
6歳2か月時のK-ABC(認知処理過程尺度のみ)の結果から見えた課題
「模様の構成」と「視覚類推」が得意で、「数唱」と「位置さがし」が苦手という結果から、与えられた情報をもとに目で見てじっくり考えて答えを導き出していく分野は得意で、視覚的情報・聴覚的情報にかかわらず短期記憶が必要な課題については苦手さがみられるのではないかということが考えられました。
そこで、年長3学期からは、短期記憶を鍛えていくことを重点課題にしました。
短期記憶を鍛えるために行ったこと
短期記憶は、その名の通り短期間だけ記憶しておく力です。
たとえば、特に覚えておく必要のない電話番号。
この場合1度かけてしまえば、もう忘れてしまいます。
これに対して、長期記憶がありますが、こちらは、長い期間保持し続ける記憶です。
先程の例の電話番号も、自宅の電話番号のように、覚えておく必要のある電話番号は長期記憶として、長い間記憶にとどめておくことになります。
長期記憶については、その他、たとえば自転車の乗り方などの体で覚えた記憶のようなものも含まれます。
複数の物を指定して、持ってきてもらう
これは、今までにもちょくちょくやってきた事なんですが、回数を増やして、しつこいくらいにやるようにしました(笑)。
たとえば、
- ハンカチとポケットティッシュ、持ってきて(2つ)
- 赤いクレヨンと緑の画用紙、持ってきて(色の指定がある、2つのもの)
- クッキーとコップと牛乳、持ってきて(3つ)
などなど。
とにかく、簡単な物から徐々に複雑にしていき、いろいろな物をごちゃ混ぜにしながら、何でもかんでも、いろいろな物を運んでもらいました。
短期記憶というのは言葉を理解した後に、それをイメージとして、しばらく脳内に保持しておかなくちゃならないんですよね。
結構高度な技術です。。。
柚樹の場合は、興味がわかないと全然やろうとしないという事があるので、これをすれば楽しいことや美味しいことが待っているという期待感が持てることを題材として取り組みました。
複数のことを順番に行わせる
ごくごく簡単なことを順番に行わせました。
たとえば、
- 靴下を脱いだら、手を洗おう
とか、
- ハンカチをお父さんに渡したら、帽子をかぶろう
とか、
- コップを台所に片づけたら、歯を磨こう
とか、そんな感じです。
これはなかなか手ごわかったですが、少しずつ複雑にしたり、やることを増やしたりしました。
数唱・逆唱も時々
いくつかの数を言って、その通りに言わせたり、その数を逆から言わせたりしてみることもありました。
ただ、これはかなり楽しい気分になってノリノリの時じゃないとやってくれませんでした(汗)。
我が家は3人子どもがいるので、1歳半年下の娘とちょっと競わせたりすると面白がることもあったので、遊び半分に出来るチャンスがあればやってみたという感じです。
日常生活の中でやってみるのが基本
訓練とか、鍛えるといっても、相手は自閉症スペクトラムの幼児ですから、お勉強ちっくにはいきません。
とにかく楽しめてるかな?ノってるかな?ということを確かめながらやっていました。
そういうスタンスでやっていないと、本人はもちろんですが、やらせてる私自身もつらくて煮詰まってしまいます(笑)
暗い気持ちとかそういうのだと、長続きしませんからね!
短期記憶は鍛えることができるとよく言われますが、確かにびっくりするほど鍛えられるかどうかは別にして、ある程度は成果が表れてくるのではないかと思いました。(半年ちょっと経ってから取っていただいたWISC-Ⅲで、短期記憶はおおむね平均という評価をいただいたので)
広告