3歳2カ月田中ビネー検査の結果
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今日は3歳2カ月の時に受けた田中ビネー知能検査の結果についてお話したいと思います。
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田中ビネー知能検査(3歳2カ月)の結果は?
田中ビネー知能検査は、精神年齢と生活年齢の比で表される知能指数(IQ)を表すものです。14歳未満以上では精神年齢を出さずに、偏差値IQで表すそうです。(比で表すものは比率IQというそうです)
田中ビネーはウェクスラーテスト(WISC、WAISなど)に比べて、高めの数値が出ると言われています。(大体10位は高く出るそうです)
田中ビネー知能検査Ⅴ
生活年齢(CA):3歳2カ月
精神年齢(MA):3歳1カ月
知能指数(IQ):97
上限~3歳級「語彙(絵)」「小鳥の絵の完成」「位置の記憶」「円を描く」
下限~2歳級「大きさの比較」「簡単な指図に従う」「トンネルづくり」
【運動発達】
- 流涎が減り、涎が垂れそうな時には、自発的に口元へと注意が向き、すすれるようになってきている。
【知的発達】
- 田中ビネー知能検査Ⅴを実施。全般的な知的発達は年齢相当の水準。
- 大小概念は徐々に確立されてきているが、4題中1題誤答、指図に従う課題では教材の犬の人形に固執、トンネル作りでは最終的には完成させるが、オーバータイムとなり(しかし前回実施した発達検査においては、同様の立体的な模倣課題の教示が理解出来ていなかったため成長がみられる)、それぞれ不合格となる。自分の方略や好きな物に固執することにより不合格となる部分がみられるが、全体的には以前より固執性が緩和されてきており、検査に応じる事ができている。
- 「小鳥の絵の完成」や「円を描く」など、筆記用具を使用した視覚―運動系課題が得意である。
【情緒発達、コミュニケーション等】
- 衝動性がさらに低減し、行動の自己コントロールが図れるようになってきている。
- 言語による相互的なコミュニケーションが成立。
- 固執性による自己調整の難しさは緩和傾向にある。他者からの働きかけを受け入れられるようになってきている。
リハでは、はじめての田中ビネー検査
今までは新版K式発達検査で発達の様子を診ていただいていましたが、言語発達が進んできたということで、田中ビネー検査をしていただくことになりました。
検査する項目の枠組みが変わったため、今までの検査と比較するのは難しいですが、目安として記載したいと思います。
新版K式発達検査(2歳10か月)との比較
生活年齢:2歳10カ月 → 生活年齢:3歳2カ月
全領域発達年齢:2歳4カ月 → 精神年齢:3歳1カ月
発達指数:DQ=82 → 知能指数(IQ):97
今回の結果を受けての作戦は
全般的な知的発達は年齢相当の水準になってきたという事で、経過を見る限りにおいては、家庭での支援の方向性に大きな間違いはなさそうで安心しました。
固執性が緩和されてきているとはいえ、検査の指示に従う事が出来ず、能力的にはできるかもしれないけれど、検査的にはアウトになることはまだまだ多いみたいでした。
この点は、今後の生活にかなりの支障が出ることが予想されて、なんとかしたい部分でした。
でも、前回の発達検査では、「教示が理解できていなかった」という事。
指示を理解する能力自体の伸びは見られるので、今後も指示に従えるように頑張ってもらおうと思いました。
「小鳥の絵の完成」や「円を描く」など、筆記用具を使用した視覚―運動系課題が得意とのことなので、絵を描くことで、指示に従えるように練習すればいいかな…。
また、「言語による相互的なコミュニケーションが成立」との評価をしていただきました。
コミュニケーション能力に難ありといわれる自閉症スペクトラムですので、この評価は嬉しいです。
ということで、今後の家庭での取り組みの中心は
- 絵を描いたりしながら、指示に従う事をスムーズにさせる
- 言葉でのコミュニケーションを楽しませる
- 衝動性の緩和・自己調整力の伸長をめざして、今後も、楽器を使って代わりばんこにたたいたり、風船で遊んだりをしていく
ということにしました。
もちろん、今まで行ってきた遊びも継続して行っていきました。
2歳から6歳までに受けた発達検査・知能検査の結果を一覧にまとめています。検査結果の移り変わりが見られますので、よろしかったらご覧ください。
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