要求言語を覚えるための心理リハの実際
こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は2回目の心理リハ(2歳4カ月)の内容についてお話したいと思います。
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「ちょうだい」の訓練
パズルを使っての訓練でした。ピース1つが1つの物になっている、大きなピースのパズルを使っていました。
方法は次の通りです。
ピース1つ1つで、同じ行動を繰り返します。
- 「ちょうだい」と言うと、ピースを1つもらえる。
- ピースの形をよく見て、はめ込む。
- 「できたぁ!」と言う。
- 全てはめ込めたら、「おしまい」と言う。
この時は2つのパズルを使って、飽きないようにしてくれました。
この訓練の1番の目的は要求言語の「ちょうだい」を使えるようにすることです。
その目標の+アルファとして、
- 形の認知を促すこと
- 型にはめることで手の技巧性を高めること
- 「できたぁ」と言うことで他者と喜びを共有すること・行動を評価すること
- 「おしまい」ということばで行動の区切りを認識させること
などなどをねらう事が出来ると思います。
家庭でも、同じようなパズルで、十分にこうした能力を伸ばすことができます。
また、たとえば、+アルファの部分を他の目標に変えることもできます。
たとえば、細かい物をつまみあげることを練習させたいと思ったら、たまごボーロを1つずつあげるとか、そういう感じです。
語彙増やし
トーキングカードを使っての訓練も行われました。
自分でカードを機械に通しながら、カードに印刷されている写真や絵を見て、聞こえてくる名称や鳴き声などを聞いて真似します。
この回に使ったのは、犬・手・足・象・頭の5つでした。
1度終わったら、「もう一度やってみるよ」と先生が言い、確認しながらもう1度行いました。
全て終わったら、「おしまい」と言います。
トーキングカードの優れているところは、カードリーダーに通すということ自体が楽しめること。
また、毎回同じことを言うので覚えやすいという点も療育としては素晴らしいと思います。
絵本や絵カード・写真カードなどでは、興味がなくて見向きもしてくれない単語であっても、比較的興味を持ってくれます。
しかし、大きな問題が!!
英語のトーキングカードは手に入っても、日本語の物って市販されてないんですよね。
以前勤めていた通級指導教室にもトーキングカードはあったのですが、かなり古い物でした。
先程、ネットで検索してみたのですが、やはりどこにもありませんでした。
「おーい!おいでおいで!!」「バイバ~イ!」という会話の訓練
心理の先生は、おもちゃを部屋に用意していませんでした。
おもちゃを取りかえるときには、必ず1度部屋を出て、新しいおもちゃを持って、というプロセスを実行していました。
これは、次のおもちゃを「おーい!おいでおいで!!」と呼ぶこと、使っていたおもちゃに「バイバ~イ!」を言う事を訓練していたと考えられます
また、「待つ」こと、待っている間に「座っている」ことも、訓練してくれていたと思います。
今の課題を日常生活で取り組む
柚樹の場合、この頃の心理リハは2カ月に1度でした。だから、次の心理リハまでの2ヶ月間は、この回に目標となっていた(であろう)ことを家庭で日常的に取り組みました。
心理リハの間、先生と柚樹の様子を少し離れた場所から、メモを取りながら見て、先生が何をねらっているのをじっと見ていましたが、やはり、本で勉強していたことはここでも役に立ちました。
リハに臨む際には、本で多少勉強していた方が先生のやっていることを理解しやすいと思います。
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