感覚過敏がある場合の愛着形成
こんばんは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は感覚過敏と愛着形成についてお話したいと思います。
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感覚過敏のお子さんは毎日辛い思いをしているかも
前回、共感性を高めるために工夫したことについての記事を書きましたが、その際に、感覚過敏のあるお子さんの場合、柚樹には有効だったスキンシップは、難しいかもしれないという事をお伝えしました。
触れられることに不快感を持つお子さんの場合、困った事に、赤ちゃんの時から、周りの人から「嫌なこと」をされてしまっていることがあります。
周りの人は愛情から行っていることが、赤ちゃんにはいわば意地悪な事をされているとも言える状態になっているわけで…非常に厄介なことです。
普通の感覚を持っている子どもの場合は、泣いている時に抱っこしてあげて、「よしよし」なんてしてあげると、そのうち安心して寝てしまうものですが、抱きあげられることが嫌いな赤ちゃんの場合、その抱っこが「嫌なこと」になってしまいます。
お母さんは、愛情からその行動をとるのですが、赤ちゃんには伝わらない…。
普通の感覚を持っている赤ちゃんの場合、抱っこで安心するという事が、お母さんへの愛着につながるわけですが、抱っこが嫌いな赤ちゃんの場合、誤解を恐れずに言えば、お母さんから日々嫌なことをされてしまっていることになるので、嫌な事をする人に対して、もしかしたら、全幅の信頼が置けないかもしれません。
だから、気付いた時点で、赤ちゃんが心地よいと思うのはどういう時かというのを注意深く観察して、安心して日々を過ごせるようにしてあげるのが大切になってきます。
苦手な感覚というのは人によってレベルが違う
私は、チョークで文字を書いている時に時々出てしまう「キーっ」という音がものすごく嫌いです。
今想像するだけでも、鳥肌が立って寒くなります。
それから、食器に金属のフォークがこすれて出る「キーっ」ていう音も大嫌いです。本当に冷や汗が出るくらい嫌です。
これらの音は、みんな私と同じくらい苦手だと思っていました。
でも、違うんですね。
もちろん、これらの音が好きだという人はあまりいないと思うのですが、でも、苦手のレベルが違う!
その事に気付いたのは、娘たちも旦那も、キーっていう音を出しても平然としていることが分かったからです。
柚樹もこの音は苦手で、フォークやナイフがキーって音を出すと、うわーっといって身悶えるのは、決まって私と柚樹なのですが、最近、どちらかというと柚樹よりも私の方が苦手だという事に気付きました。
時々、私だけがダメージを受けて、柚樹が平然としていて、苦しむ私を見て柚樹がニヤニヤしていることがあるのです。
あまりにも私が嫌がるので、家族はものすごく気をつけてナイフとフォークを使ってくれるのですが、やはり時々失敗してキーっと音を立ててしまいます。
そうすると、すかさず、「あっ!ごめん」とあやまってくれる感じです。
私自身も家族に申し訳ないなあと思うのですが、こればかりはどうしようもないのです。
とにかく、非常に不快な音。
絶対に受け入れられない音。
このキーっという音を毎日毎日聞かされるとなったら、本当に逃げ出したくなってしまいます。気が狂うかもしれないとさえ思います。
なぜ私のこんな話をしたかというと、感覚過敏の人が日々感じている不愉快な感じというのは、こんな感じかなと思うからです。
誰もが苦手な感覚というのはあるとは思うのですが、そのレベルの違いで、気が狂いそうになるくらい嫌な感覚を持っている人がいるっていうこと。
そして、その嫌な感覚を持っていない人には、その嫌な感覚を想像することが難しいということ。
柚樹は生協の通函の発泡スチロールがこすれて出るキュッキュっという音が苦手で、非常にダメージを受けるのですが、この音は私は大丈夫なので、時々忘れて、出してしまいます。
自分が苦手だと、ものすごく気をつけるのですが、自分が苦手じゃないと忘れて出してしまう事があるんです。音が出てしまった時には「あ!ごめん!」と謝るのですが、後の祭りです(^^;
愛着形成を促すために
愛着形成には、安心感や信頼感がベースになります。
だから、感覚過敏のあるお子さんの場合、嫌なことの積み重ねが不安定さを助長してしまい、愛着形成が阻害されてしまう事が考えられます。
ぜひ、お子さんの様子をよく観察して、感覚過敏があるかないか、あるとしたらどんなことが嫌なのかという事を見極めていただきたいと思います。
今回書いたことは、感覚過敏のあるお子さんは愛着形成ができないという事ではありません。感覚過敏のあるお子さんがスムーズに愛着形成をするために過敏な部分を知って、心地よい時間を過ごさせてくださいという事です(^^)
感覚過敏のあるお子さんが安心して過ごすことができますように!
そして、ママさんパパさんも安心して子育てができますように!!
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