診断を理解してもすぐには受け入れられなかった
こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は診断を受ける前後の気持ちについてお話したいと思います。
診断を受け入れたと思っていたけれど、心の中では間違いであってほしいと願っていた
「自閉症スペクトラムです」と診断されて、ショックを受けなかったか?というと…
やはりショックでした。
頭では、じゃあ柚樹にあった教育方針で行こう!と、すぐに切り替えができたのですが、心はそれになかなかついていきませんでした。
「診断は間違っていて、実は定型発達だった」とか「自由自在におしゃべりをする柚樹を見て、ああ、全然心配いらないじゃん!なんて、家族で笑い合う」なんて夢を何度も何度も見た事を覚えています。
目覚めて、ああ、夢だったのかと、ひどく落胆するという事の繰り返し。
理性的な自分は受け入れていても、心の奥底では間違いであってほしいと強く願っていたのですね。
きっと、診断を受けたばかりのあなたも、そんな状態なのではないかと思います。
正直、辛い時期でした。
でも、昼間はもちろんそんなことは思い出しもしないで、キチンと現実をみつめられるんです。
指摘されるまで気付かなかった
柚樹は2歳ちょうど位に自閉症スペクトラムだとわかったのですが、その前の時期にその兆候に気付かなかったのかと問われると…。
気付かなかったんです。
ただ、以前にもお話ししたように、ちょっとつかみどころのない子で、怒りっぽいなあと思っていました。
怒りっぽい部分では、正直手を焼いていたといってもいいです。
例えば、自分は外に遊びに行きたいのに、ずぼらな母ちゃんは外に連れて行ってくれない時。
窓を開けようとして、開かないと大泣き。何があっても泣きやまない感じ(^^;
大泣きしたまま、疲れて寝てしまうなんてことも、しょっちゅうでした。
でも、視線を合わせてベビーサインで「飲みたい」とか「食べたい」とか言うし、一列に物を並べてそれを崩すと怒るなんて事もないし、クレーンもしないし…。
自閉症スペクトラムの可能性について考えた事もなかったんです。
(視線を合わせる事については、柚樹の場合、柚樹が私を見たければ視線が合い、柚樹が私を見たいと思わなければ、どんなに顔を両手で押えて視線を合わせようとしても、視線をそらしてしまって絶対に合わない事がその後わかったのですが、診断があるまで全然気づかなかったんです。)
だから、予防接種の時にお医者さんに自閉的な傾向があると思うと言われて、「!!!」
寝耳に水でした。
見た目では平静を装って、普通に話をしていましたが、心の中では動揺しまくりで、なんてこった!と思っていて。
でも、動揺する自分の他にきちんと状況を判断しようとする自分もいて、すぐに専門のお医者さまに診ていただこう!と決心することができました。
本でいろいろな事を学んだ
専門の先生に自閉症スペクトラムですと言われて、すぐに始めたのが、本を読んで勉強する事でした。
とにかく本屋さんに直行して、ことばの遅れ関係の本や自閉症スペクトラム関係の本を買い、必死になって読みました。
すると今まで何となくぼんやりとしたイメージで見ていた自閉症スペクトラムというものがだんだんわかってきました。
そして、今後の方向性が見えてきたことで、ちょっとずつ不安感も少なくなっていきました。
それと同時に、今まで自閉症スペクトラムに対して抱いていたイメージはかなり偏っているというかステレオタイプというか、とにかく、一面的な物しか見えていなかったんだという事が分かりました。
実際には一人ひとり全然違うんですね。
一列に物を並べなくても、クレーンをしなくても、自閉症スペクトラムの子はいるんだ。
自閉症スペクトラムの子は発達が凸凹だけど、ちゃんと成長するし、大変なことも多いけど楽しいことだってたくさんあるんだ。
そう素直に受け入れる事が出来ました。
診断される前もされた後も同じ柚樹。
ただ、柚樹の特性が分かっただけ。
早くわかってラッキーだった。
自閉症スペクトラムと分かった分だけ、今までよりも、きっと上手に対処できる!!
ただ不安な気持ちでいるよりも、勉強してやるべき事を整理することで、とにかく前に進んでいこうという気持ちを奮い立たせること、それがこの時期に私が心がけた事でした。
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