入園直前の心理リハ。課題は相手に合わせる事。
こんにちは。
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
さて、今日は8回目の心理リハ(3歳5か月)についてお話ししたいと思います。
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入園直前の心理リハ(3歳5カ月)の概要
この回は、大きく分けて、6つのことを訓練していただきました。
- 「○○ちょうだい」の訓練(おままごと)
- 「好きな○○は?」「○○」などという問答の訓練
- おもちゃの質問を聞いて、それに答える訓練
- 絵を見て状況判断をする訓練
- 順番を守る訓練
- まねっこゲーム
1 「○○ちょうだい」の訓練(おままごと)
先生がお店屋さん、柚樹がお客さんになり、買い物をします。
買ったものは、さるのぬいぐるみの「ききまるくん」に食べさせてあげます。
ききまるくんは、先生が動かしたり、しゃべったりします。
ききまるくんの言う事を聞いて理解しながら、買い物をします。
使うものはおままごとセットです。
流れは大まかに次のような形です。
柚樹:「リンゴちょうだい」
先生:「はい、どうぞ」
柚樹:「ありがとう」
「ききまるくん、どうぞ」
先生:ききまるくんで、受け取って、
「もぐもぐもぐ、りんご、あまいね」
柚樹:「たまごちょうだい」
先生:「はい、どうぞ」
柚樹:「ありがとう」
「ききまるくん、どうぞ」
先生:ききまるくんで、受け取って、
「もぐもぐもぐ、たまご、おいしいね」
柚樹:「ピーマンちょうだい」
先生:「はい、どうぞ」
柚樹:「ありがとう」
「ききまるくん、どうぞ」
先生:ききまるくんで、受け取って、
「もぐもぐもぐ、ピーマン、きらい~」
柚樹:困った顔で
「おさかな、ちょうだい」
先生:「はい、どうぞ」
柚樹:「ありがとう」
「ききまるくん、どうぞ」
先生:ききまるくんで、受け取って、
「もぐもぐもぐ、このおさかな、なかなかおいしいよ~」
先生:ゆずきくん、すご~い!
会話になってきた
同じような問答の流れの中に、違ったバリエーションをもたせて、変化のある会話になっていました。
きらいな物を食べてしまったききまるくんを見て、ちょっと困ったような表情をして、違うものをあげるというところに、成長を感じました。
ちなみに、この当時の柚樹は割と何でも食べていて、もちろんピーマンも好きだったので、特にききまるくんの嫌がる反応を期待して…という事ではなかったと思います。
ピーマンは昔も今も大好きですが、辛さなどに対して、敏感になってきたように感じます。
たとえば、小さい頃は辛めのカレーを平気で食べていたのに、小学校高学年ころになって、「うわっ、これ辛い」などの反応がみられるようになってきた感じです。
幼児期に好き嫌いなく何でも食べていたのは、味覚が鈍感だったからなのかなと、今になって思ったりします。
話が脱線しました。すみません。
2 「好きな○○は?」「○○」という問答の訓練
トーキングカードで動物やあいさつ、身の回りにあるものや乗り物などを通した後に、先生から質問されて、それに応えるという形でした。
カードは並べて置いておく。
先生:「すきな動物は?」
柚樹:「こっち。」
先生:「これは、何だっけ?」
柚樹:「いぬ!」
先生:トーキングカードを機械に通そうとすると、
柚樹:「僕もやる!」
先生:すぐに、パッと放すんだよ」
柚樹:言われた通りに、機械にカードを差し込んですぐに手を放す。
トーキングカードはもう売っていないのですが、これは絵カードでもぬいぐるみでもおもちゃでも、代用可能ですね。
次に、トーキングカードを使わないで、同じような問答の訓練をしました。
特に写真などを使ったりせずに、会話だけの訓練です。
興味がなくなると…
先生:「すきな食べ物は?」
柚樹:「リンゴ」
先生:「リンゴは、どんな味?」
柚樹:「バナナ」
先生:「あまい?」
柚樹:「あまい」
先生:「おいしい?」
柚樹:「おいしい」
先生:「好きな動物は?」
柚樹:「みかん」
先生:「好きな遊びは?」
柚樹:「バナナ」
もう、完全に飽きてますね(^^;
集中力が切れて、先生の質問を理解しようという気持ちが全くありません。。。
こうなっては、もう続けても何の意味もない状態です汗
興味を引くためのものがないと、まだまだ、いい加減な受け答えをするか、何も考えずにオウムになるかという事が多かった時期でした。
3 おもちゃの質問を聞いて、それに答える訓練
アンパンマンの型はめパズルのようなものを使って訓練しました。
このおもちゃは、アンパンマンが「しょくぱんまんは、どこに入るかな?」などと質問してくれるので、その指示に従って、キャラクターを型にはめていくというものです。正解するとピンポーンと鳴ってくれます。
先生は型はめのキャラクターを並べた状態です。
おもちゃ:「しょくぱんまんは、どこにはいるかな?」
柚樹:「しょくぱんまん、ちょうだい」
先生:「はい、どうぞ!」
柚樹:型をはめる。
おもちゃ:ピンポーン
アンパンマンの言う事をしっかり聞きとって、そのキャラを先生からもらい、型にはめるというのは、楽しくできたようで、さっきとは違ってきちんと練習になりました。
おもちゃがどんなものだったのかイメージをしていただきたくて、インターネットでかなり探したのですが、全然見つかりませんでした。
同じような物も見つからず…。
言葉だけではイメージしにくいと思いますが、ごめんなさい!
柚樹が訓練していただいたのは、遠い遠い昔のことで、
いろいろな物がもう販売されていなかったり、
リニューアルされていたりという感じで、残念です。
4 絵を見て状況判断をする訓練
絵を見ながら、描かれている状況についての質問に答える訓練でした。
先生:「お掃除のお兄さんは、何を持っていますか?」
柚樹:「う~ん。シャッシャ。」
先生:「男の子たちは、何をしてるかな?」
柚樹:「食べ物」
先生:「おじいちゃんが、痛い顔をしてるよ。どうしてるの?」
柚樹:「…」
先生:「ボールが」
柚樹:「ボールが」
先生:「あたまに」
柚樹:「あたまに」
先生:「ぶつかった」
柚樹: 「ぶつかった」
先生:「あかちゃん、どんな顔してる?」
柚樹:「いたい」
先生:「うん、ないてるね」
先生:「この子、困ってるね」
柚樹:「えーんって、なってる」
先生:「どうして?」
柚樹:「…」
先生:「ぶってるね?」
柚樹:「ぶってる」
先生:「この子は?」
柚樹:「おこってる」
先生:「そうだね。そんなことしたらダメだって、おこってるね。」
複雑な会話は全く歯が立たない
先生に質問に答えようという気持ちはあるのだけれど、ちょっと複雑になると、答えられないという様子がよくわかりました。
でも、うまく答えられなければ、短く区切って、同じことを言わせながら、答え方の型を教えちゃえばいいてことなんですよね。
先生と柚樹のやりとりを見ていて、とっても勉強になりました。
後何日かで幼稚園に入るという段階だったので、他の子に比べて、かなりお話しは苦手。
でも、家でちょっとずつ複雑な事をお話しさせていこうと思いました。
5 順番を守る訓練
アンパンマンの黒ひげで、順番に剣をさしていく訓練です。ばいきんまんが飛び出したら、おしまいです。
1つずつ順番に入れていきます
先生:「次は誰?」
柚樹:「ゆずくん」剣を入れる。
先生:「次は誰?」
柚樹:「先生」
先生:剣を入れる。「次は誰?」
柚樹:「ゆずくん」剣を入れる。
先生:「次は誰?」
柚樹:「ゆずくん(笑)」
先生:「先生だよ!(笑)」剣を入れる。
こんな感じで、和やかに楽しんでいました。
ちょっと余裕が出てきたのか、先生の順番なのに、いたずらっぽく「ゆずくん」とか「アンパンマン」とか言ったりしていて、成長を感じました。
6 まねっこゲーム
先生の真似をして、身体を動かす訓練です。
これができるのとできないのとでは、大きな違いがあります。
真似ができることはもちろん大事ですが、
身体が思い通りに動くこと
これも非常に大事です。
舌の訓練
舌をベーっと出す。
舌を出したり、入れたりする。
唇を舌でぐるっとなめる。
指の訓練
田舎チョキ
人差し指と親指で○を作る(中指・薬指・小指は○くしない。)
パー
腕の上げ下げ
先生と同じように型腕や両腕を上げたり下げたりする。
訓練後の面談で
現在の課題は、「ルールに自分を合わせることができるか」だと説明していただきました。
つまり相手に合わせるという事が難しいという事ですね。
それで、言葉のキャッチボールが成り立たないことが出てしてしまうのだそうです。
確かに!
とにかく、今は「応答性が弱い」ので、それを練習した方がいいとのこと。
相手の問いに合わせて、答える練習を積むのが、次回までの重点課題!
たとえば、「今日のごはんは何?」など、質問して答えさせるのだそう。
この質問、今では子どもたちが家に帰ってきて、すぐに私に問いかける質問となっていますが(笑)
目で見て考えずに分かることを、こちらの意図に沿って答えさせるという事ですね。
合点承知しました。
とはいっても、相手に合わせる柔軟性は、以前に比べてとてもよく伸びてきているとのこと。
それを会話にも広げましょうという事でした。
ちなみに、協調運動は年齢相当とのことで、一安心。
次回からは、幼稚園が生活の中心になるので、1学期に1回という感じで、長期休みの時にリハをしていくという事に決定しました。
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