自閉症スペクトラムと診断されたきっかけ
こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は自閉症スペクトラム(お医者さんからは、アスペと言われてます)の息子・柚樹の事が診断を受けたきっかけについてお話したいと思います。
指摘されるまで考えもしなかった
柚樹が定型発達じゃないと教えてくれたのは、かかりつけの小児科のお医者様でした。
柚樹は未熟児だったので、生まれてから1カ月ほど入院し、退院した後も、その大きな病院でフォローを受けていました。でも、風邪をひくなどといった突然の病気には、当然普通の小児科の方が利用しやすい。だから、大きな病院とかかりつけの小児科とを併用していました。
未熟児の発達の目安って、ちょっと分かりにくい。本当はもう少しおなかに入っていなきゃならなかったのだから、生まれた日から普通に数えちゃうと、はじめのうちは全て遅れちゃうんです。だから、修正した月齢で考えなくちゃならない。そういう事情と男の子だからという事もあって、あまり重くは考えていなかったんですが…
実は1歳6カ月の健診の時、まだあまり言葉が出ていなかったんです。出ていたのは、ワンワンとか2~3語くらいかな? でも、ベビーサインで要求言語は出ていたし、全然不自由を感じていなかった。
それで、
「半年くらい様子を見ましょう。2歳になったころに2歳児健診の予約を入れてくださいね。」
と担当のお医者さんから言われ、2歳になるちょっと前に、予約を入れるために電話をしたんです。
でも、ずっと経過を観察してくださっていた担当の先生は、なんと異動してしまっていました。ガーン!
悩んだ結果、普段かかりつけにしていた小児科の先生に、インフルエンザの予防接種の時(だったかな)、理由を説明して、健診の予約をお願いしたのです。
きっかけは予防接種の時の小児科の先生の一言
かかりつけにしていた小児科の先生は、物事をはっきり言う事でちょっと有名な先生でした。笑顔でバサバサ切りまくる、いや、もう、何というか、すごいんです。中待合で待っていると、明るいお説教の声がビシビシ聞こえてきて、もう、居心地が悪いのなんのって。中から泣きながら赤ちゃんを抱っこしたママが出てくる場面に遭遇することも度々あるのですが、本当に目のやり場に困っちゃう感じでした。
でも、だから良かったんですね。
予防接種した直後からじーっと柚樹を観察した後、
「この子、ちょっとおかしいから、専門の先生に診てもらった方がいいよ。」
と、その場で、診断(?)。健診はなし(笑)
「おかしいというと?自閉的な傾向があるってことですか?」
と私が質問すると
「そう」
とさらっと。
あちゃ~。そうっすか。自閉症っすか。
当時育休だったのですが、私は現役の小学校教師で、多少先生が観察しているポイントを理解できたので、まさか?と思いながらも、覚悟を決めて質問したのですが、あっさり認めてくださいました。
そして、速攻で知り合いの専門医の先生に予約を入れてくださいました。
普通、初回の予約って2~3ヶ月待ちなんですよね。でも、さすがです!捻じ込んでくださいました。2週間後のお昼休み(!)に会ってくださる事になったんです(^^;
診察日
何といっても、お昼休みに時間を取っていただきましたからね、
「普通なら40分くらいかけるんだけど、ごめんね。20分だけしか診られないけど。」
と、しきりにあやまってくださるお医者様に、本当に申し訳ない気持ちになりながら、でも、しっかり聞きたい事は聞いてきました。
「自閉症というのを高い山に例えると、この子はその高い山の裾野くらいに位置していると思う。大人になった時に、障害という範疇に入るのか、変わり者にとどまるのかは、現時点ではわからない。ただ、一つ言えることは、僕(お医者さん)から視線を合わせようと思うと合わせることはできないけれど、柚樹が僕を見たいと思う時には、しっかり視線が合う。高い山のてっぺんに当たる自閉症の子には、これができない。」
と解説してくださいました。
短い時間ながら、本当に的確な見通し。専門の先生ってすごいです。
この話を書いている時点から見て、まったく先生の言う通りなのです。
現在中1。普通の中学に通い、普通に過ごしているのですが、かなり個性的。いまだに気持ちのコントロールが付かなくなると、おいおい(汗)という感じになり、正直、今後が心配。この心配はきっとずーっと続くんだろうなと覚悟はしていますが。
今後は、半年に1度お医者様の診察、2~3ヶ月に1度心理の先生からのリハをしていくという事をお聞きして、診察は終了。
診察の後、すぐに本屋さんに駆け込み、関連しそうな本を何冊か買って帰り、その日から勉強勉強の日が始まったのでした!!
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