得意なことを利用して苦手な事に取り組むと両方とも伸びちゃう

こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

今日は得意なところを伸ばす・苦手なところを底上げする、そのタイミングについてお話したいと思います。

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得意なことと苦手なことの差が大きい自閉症スペクトラム

発達障害、特に自閉症スペクトラムのある人には、定型発達の人の得意・苦手とは比べ物にならないほどの個人内能力差がみられます。

発達が凸凹だとよくいわれますが、本当にデコボコ。いびつな発達です。

だからこそ、得意な部分が極めて突出していることがあり、サヴァン症候群といった特別な能力を発揮する人も出てくるわけです。

そういう天才的な人が有名になっていることもあるのでしょうか、得意なところを伸ばすのがよいという考えも多く聞かれますよね。

私も得意なところは大いに伸ばしたいと思っています。

でもって、柚樹にもサヴァンのような、そんな天才的な能力が出てきてくれたらいいなぁなんて、夢みたいなことを考えたりして、一人ニヤニヤ妄想していることもあったりします(^^;

どこからか芽が出てこないかな…と、他の二人の娘に比べて、結構いろいろな物を買い与えて、種蒔きに勤しんでもいます。

そこが、自閉症スペクトラムを育てる親の楽しみでもあるのですが、

でも、それでも、小学校に入るまでの時期は特に、出来るだけ苦手な部分を底上げしておいた方がいいと考えています。

得意なことだけを伸ばす取り組みの危険性

得意なことは、本人も大好きな事ですから、練習すれば比較的簡単に伸びていきます。

これはとても気持ちがいいです。

ママも目に見える素晴らしい成果にもっと頑張ろうと思いますし、本人も楽しくて楽しくて仕方ない。

これはプラスのスパイラルですよね。

理想的です。

でも、一方で、苦手なところはそのまま置いていかれます。

例えば、生活年齢が2歳、苦手なところの発達年齢が1歳、得意なところの発達年齢は2歳6カ月でスタートしたとします。

3年後、生活年齢が5歳、取り組みの成果が上がり、苦手なところは2歳、得意なところは9歳まで発達したとしたら…

5年後、生活年齢が7歳で、苦手なところは2歳6カ月、得意なところは13歳まで発達したとしたら…

得意なところはすごく伸びているので、鼻高々……ですか?喜べますか?

私は、苦手なところが低年齢な発達段階で足踏みしてしまっていることがとても気になります。

13歳の能力の部分で行動している時に、2歳半の能力の部分が足を引っ張ることは目に見えています。

このアンバランスさは、おそらく自閉症スペクトラムのあるお子さん自身の生活のしにくさにつながってくると思うからです。

だから、私は就学前の時期は全力で、苦手部分の底上げに取り組みました。

苦手な事だけじゃなく得意なことも伸びていた?!

結果は今後の記事でも書いていく予定ですが、かなり順調でした。

苦手なところが乳幼児期の発達段階に置いていかれることなく、発達が進んできたのではないかと考えています。

では、得意なところは伸びなかったかというと…伸びているんですね。これが。

小学校1年生の時に7歳で受けたWISC-Ⅲでは、得意な部分が小学校5~6年生の水準にまで伸びてしまっていました(;++)

もちろん苦手なところがある凸凹型の発達ですから、苦手なところとの差はかなりあります。

つまり、残念ながら、私が意図していたよりも、得意なところが伸びてしまっていたために、差は結構開いてしまっていたわけです(汗)

その理由を考えてみました。

冒頭にも書いたとおり、柚樹の好きな知育おもちゃなどを買って、勝手にやらせてあげていたこと。

そして、これが大きかったのではないかと思い当たったのですが、苦手な事を出来るようにするために、必ず、柚樹の好きなことや得意なことを使って、練習をしていたという事です。

私としては、苦手な事はなかなか練習させるのが難しいので、柚樹の好きなこと得意なことを利用して練習するというのは、必要に迫られて、もっと言うと他に選択肢がなかったという事だったわけですが、毎日毎日得意なことも繰り返し行っていたので、自然に伸びていってしまったと考えられるのです。

就学くらいまでは苦手なことに目を向けて小学生になったら全力で得意を伸ばす

苦手なところを伸ばす必要があるのは、おおむね、就学前または小学校低学年までです。

この段階までは、遊びの中で楽しく能力を伸ばすことができます。

小学校入学くらいの発達レベルまで達していると、たいていのことは出来るものです。

だから、まずたいていのことはできるレベルまで能力を引き上げてあげて、後は得意な部分をしっかり伸ばしてあげられたら理想だと思います。

得意なことを伸ばしたいという気持ちは誰でも同じです。

だから、苦手なところを底上げしてあげようという考えには賛成できないかもしれませんが、得意なところを利用して苦手なところを伸ばす作戦なら、苦手なところだけではなく、得意なところも伸ばせていました。

あなたがもし迷っているようなら、今日の記事を参考にしてみてください。

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