要求言語の練習に最適!スロープ玉ころがし!!
こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は要求言語の練習に使ったおもちゃとその活用方法をご紹介したいと思います。
遊びながらことばを使う状況を作る
柚樹が遊びの中でことばを覚えていったという事は、お話したとおりです。
遊びと言っても、一般的には遊びのカテゴリーに入らないようなことが、もしかしたら、遊びとして成立しているかもしれないので、そこはお子さんにあった遊びを選んでくださいね。
とにかく、これに興味をもってね、と用意しても、そうは問屋がおろさないことも多い、自閉症スペクトラムのあるお子様方(笑)ですので、柚樹の例が役に立つかわかりませんが、参考にしてみてください。
人気のあったおもちゃはスロープの玉ころがし!
柚樹だけではなく、勤務先の指導教室で、自閉症の幼児さんにもハズレなく喜んでもらったのは、スロープの玉(玉だけじゃなくて、列車みたいなものもあり、バリエーション豊富です)ころがしです。
穴に玉を入れるもの、玉をハンマーでたたいて落とすものなど、いろいろありますが、どれも集中して遊んでくれました。木で作られたもの、プラスティックで作られたものなど、いろいろな種類があります。
転がる途中で、鉄琴のような音が出るものは、興味津々で大興奮する子が多かったです。
また、くみくみスロープというおもちゃは、はじめのうちは、大人が組み立てておいて遊ばせ、自分で組み立てられるようになったら、自分で道のつながりを考えて組み立てて遊んで、という発展性のあるおもちゃになっていて、とても使えました。
段階を追った練習の仕方の例
私は、柚樹にも、自閉症と言う事で指導教室に通ってきていたお子さんにも、要求言語を練習させるときには、こんなやり方をしていました。
段階を分けてご紹介します。
次の段階にステップアップする時には、ひとつ前の段階のものも、時々混ぜてあげたり、まだ難しいなあと思ったら、無理せずに前の段階にもどるなど、臨機応変にしてくださいね。
- 「ちょうだい」と言えたら、1つずつ渡してあげる。
- 「あか」「ちょうだい」といったら、赤のボールを、「あお」「ちょうだい」といったら、青のボールを渡してあげる。「あか」などには、たとえば動物が描いてあるものなら、「うさぎ」などを入れさせて練習します。
- 「あか」と「あお」「ちょうだい」などと、複数の指定をさせて、言えたら渡してあげる。(これも、動物などが描いてあれば、動物の名称で指定させます。)
- 「あか」「2つ」「ちょうだい」、「あお」「2つ」「ちょうだい」などと言わせて、言えたらその通りに渡してあげる。(この練習は、私はくみくみスロープを使って行いました。くみくみスロープの場合、ビー玉も使えます。)「2つ」が定着したら、「3つ」「4つ」と数を増やす。
- ボールを全部渡しておいて、一緒に遊んでいる大人が、「あか」「ちょうだい」などといって、もらって遊ぶ。
- 自由な雰囲気で自然に遊べるように、渡したり、もらったりの役割分担をファジーにしていく。
このスロープの玉ころがしは、ボールを目で追っていくという練習にもなりますので、とてもお勧めです。
あなたのお子さんが興味を持ってくれますように!
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