指さしは超大切!遊びながらの指さし練習を!

こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

今日は指さしの練習についてお話したいと思います。

指さしはコミュニケーションツール

自閉症スペクトラムのある子どもは、指さしが遅れる傾向にあります。

指さしはいろいろな場面で使われる動作ですよね。
特に教えなくても、自然に獲得される動作なので普通はあまり気にも止めませんが、自閉症スペクトラムのある子どもは何故かなかなかできるようになりません。
それで幼児検診のチェック項目を記入しながら、
あれ、そういえば、うちの子はあまり出ていないかも?
なんて気づくことも多いのではないかと思います。

指さしというのは、コミュニケーションのツールです。
指さしの他にも、コミュニケーションツールとしては、音声言語・文字言語だったり、様々な動作だったり、アイコンタクトだったりがあります。

ことばを発する口ですが、はじめのうちは、ことばを話せるほど器用に動きません。
口の機能発達は、離乳食を作っているとよくわかりますよね。
はじめは母乳などの液体だけしかとれなかった赤ちゃんが、大きくなるにつれて少しずつ固く形のあるものをとれるようになってきます。
かむ能力や舌で食べ物を動かす力が発達することで、少しずつ少しずつ大人の食べる食べ物も食べられるようになってきます。

音声言語は、その口の発達とともに、発達していきます。
ことばを話すには、とても繊細に舌を動かすことが必要になるので、まずは食べることで口をうまく動かせるようになることが必要になってくるわけです。

でも、赤ちゃんのコミュニケーションをとりたいという気持ちは、口の発達よりも先に育ちます。
だから、音声言語が始まるずっと前から、アイコンタクトだったり、声の調子だったり、様々な動作で、赤ちゃんたちは周りの人たちとコミュニケーションを取り始めるのです。

そうした一連のコミュニケーションの発達の中に指さしがあります。

つまり、指さしが出ていないという事は、もしかしたら、コミュニケーションの発達に何か問題が潜んでいるのかも?という、一つの目安にもなるのです。

もちろん、特に問題がないお子さんでも指さしが遅れることもあるわけで、心配しすぎる必要はありませんが、もしかしたらという注意深い目で見てみるという事は、大切なことかなと思います。

指さしは共感性を獲得するのにも重要

自閉症スペクトラムのある子どもは、コミュニケーション能力の発達が遅れます。
時には、定型発達のお子さんとは違ったコミュニケーションの発達をすることがあります。
そんなこんなで、指さしもなかなか発達しないわけです。

指さしをすることで、自分以外の人と同じものを見て、ノンバーバルなコミュニケーションを交わすという事は、共同注視を促して、共感性を獲得する上でとても大切な発達過程になります。

「ここ」という近い指さしが、「あれを見て!」という指さし(感動を共有する指さし)につながり、劇的に今後の世界を広げていくことになるわけです。
是非指さしを日々の生活の中に取り入れてもらいたいと思います。

遊びの中で指さしを無理やりさせてました(笑)

では、具体的にどうすればいいか、ですが…

私は柚樹とこんなことをしていました。
一緒に遊ぶ時に、柚樹の興味を持ちそうなおもちゃや絵本などを使って、
「わんわん、どれ?」
とききます。そうしたら、柚樹の手を持って、
「これ!」
と言いながら、手で犬を指さしさせます。それで、
「できた~。ばんざ~い!!」
と両手をあげて喜び合います。

はじめのうちは、もしかしたら、ママの一人相撲的な感じでむなしくなるかもしれませんが、そのうち本人が自分でできるようになってくるので、そうしたら、だんだん楽しくできいるようになってきます。
私もはじめのうちは、他の人に見られたら恥ずかしいなぁなどと思いながらやっていました(笑)

今の例では分かりやすいように「わんわん」「犬」にしましたが、これは、お子さんが好きな物で遊んでくださいね。柚樹の場合はたぶん、文字や図形、食べ物だったと思います。

とにかく、興味のない物には見向きもしませんから、どれだけ興味を持たせられるか、また、逆に興味がありすぎるものだと、欲しすぎて、あげないとパニくりますから、何を題材にするかがママの腕の見せ所です。

パニくったらあきらめて、他の物を探して再チャレンジです!

広告

コメントをお待ちしています!