自閉症スペクトラムの症状とは?

こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

今日は自閉症スペクトラムとはどんな症状なのかについてお話したいと思います。

自閉症スペクトラムとは、広汎性発達障害やアスペルガー症候群などを含めたかなり広い概念

自閉症スペクトラムという概念は、歴史的にみると比較的新しいものです。
カナー型のいわゆる自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などという言い方もありますが、それらをすべて含む概念となっています。

そして、自閉症スペクトラム≠自閉症スペクトラム障害であることに注意が必要です。

どういう事かというと、実は自閉症スペクトラムというのはかなり広い概念で、自閉的な傾向があるものの障害とまではいかない、いわゆるグレーゾーンとか、アスペルガー症候群と定型発達の境界線にいる方とかまでを含んでいるのです。

つまり、自閉症スペクトラム障害は、文字通り障害の範疇に入り、自閉症スペクトラムというのは、自閉的な傾向を持っているものの、社会的には適応できていて障害の内には入らないという事です。

周りにも、変った人っていますよね。
その中にはもしかしたら自閉症スペクトラムの範疇に入る人がいるのかもしれません。

ちょうど柚樹が小さかった時には、まだまだ自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害等の診断が、それぞれまるで独立したような感じで使われていて、私のようにちょうど勉強したての者にとって、ずいぶん分かりにくかったという記憶があります。

スペクトラムというのは連続体のことを表わしています。

つまり自閉的な傾向の強さに違いがあるだけで、全くの別物ではないということですね。
コップの中の水に一滴一滴自閉傾向を垂らしていくイメージです。
濃度の違いというか。。。

私が通級指導教室で指導していた時にも様々な診断名が付く事で、一喜一憂するママさんたちを見ていて、う~ん、診断名が変わっただけで目の前の子どもはまったく変わっていないのに、なんでそんなに悲しんでいるんだろうとか思った事があります。
だから、診断名がコロコロ変わったり、お医者さんによって付け方が変わったりという状況より、自閉症スペクトラムでまとめてくれた方が親切かなと思っています。

自閉症スペクトラムの症状

自閉症スペクトラムには特徴となる症状があります。
・社会的なコミュニケーションの困難さ
・限定された反復的な行動や興味、活動の様式
というものです。

この中核的な症状によって、様々な症状が引き起こされます。

もちろん、『社会的なコミュニケーションの困難さ』と『限定された反復的な行動や興味、活動の様式』が別々の滴として、先程の例のコップに入っていきますから、その症状はかなりのバリエーションに富んでいきます。
柚樹には出ているけれど、A君には出ていない、とか、Bさんには出ているけれど、柚樹には無いとか、それは人それぞれです。

また、そのほかにも、
・言語面の障害(遅れがみられたり、遅れていなくても意味付けや使用の仕方が独特だったりする。)
・感覚刺激への反応の障害(感覚刺激に異常に敏感だったり、鈍感だったりする。)
などの困難さもよく見られます。

また、知的障害との関連性ですが、自閉的な傾向と知的な面には相関関係はなく、ありとあらゆる知的なレベルに自閉症スペクトラムは存在します。

自閉症スペクトラムの症状が引き起こすトラブルに注意

自閉症スペクトラムのある方々は、社会的コミュニケーションに困難があるため、周りの空気を読んで行動するという事が苦手な事が多いです。

家庭の中ではそういうものだと容認されていても、社会に出ると時と場合によっては受け入れてもらえず、トラブルのもととなる事があるので注意が必要です。

また、興味の持ち方が限定されてしまい、興味がある事は寝食を忘れて没頭し素晴らしい物を作り上げるけれど、興味のない事はまったくやらなかったり、作業スピードが極端に落ちて、締め切りに間に合わないなんて事が起こり得るので、その場合は支援が必要となります。

自閉症スペクトラムのある方々は、見た目では分からないのに、様々な困難さを抱えています。そのため、心ない対応を取られてひどく傷ついたり、予測困難な状況に日々不安を抱いていたりと、精神的に追い詰められてしまうリスクが高いです。
我が家の柚樹も小学校4年生の時に、チック症状がひどくなり学校に行けなくなりました。
不安な気持ちや傷ついた事などを共有して、心のケアに努めた結果、とりあえず立ち直ってはいますが、いつまた精神的に辛い状態になるかは分かりません。
なので、今もこれからも注意深く見守っていかなくてはと思っています。

広告

コメントをお待ちしています!