ことばのシャワーって、本当に効果があるの?
こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日はことばが遅くて心配な時期に、ことばのシャワーは効果的かについて、お話したいと思います。
ことばが遅いのは、ことばがけが足りないからじゃない
よくことばが遅いと、「たくさん話しかけて」とか、「ことばのシャワーがいいのよ」なんていう方いますよね。
私も言われましたよ。幼稚園の園長先生に。
そんな事を言われると、もっとたくさん話しかけなくちゃなんて、すごく頑張って話しかけたりして…。
もちろん話しかけないなんて、もってのほかですよ。
全然話しかけていないなら、しっかり楽しく話しかけてあげてください(笑)
でも、全然話しかけていないからことばが遅いなんてケース、本当にまれだと思うんです。
話しかけていても、かなかしゃべりはじめないから、心配になっちゃうんですよね。
私は「ことばのシャワー」ってことば、誤解しやすいなぁって思います。
ひっきりなしに、とにかくどんどん話しかけなくちゃなんて思わせちゃう力がある。
でも、本当はそれでは逆効果なんです。
私たちが、外国語を勉強してもそうですよね。
まだろくに知っていることばがない時に、誰かがひっきりなしにしゃべりまくっていたら、そのうち集中して聞く事も出来なくなって、何を言ってのかなんて理解できない。
ことばの遅い子どもだって同じです。
わーって話しかけられちゃうと「???」になってしまうんです。
ことばの区切りが分からない
ことばの区切りだってわからないから、
「あら わんちゃんがそこあるいているね けがふわふわしているよ かわいいね」
ってママが言うのを聞いて、
「アラ ワンチャン ガソコア ルイテイルネ ゲガフワ フワシ テイルヨ」
って区切っちゃうかもしれない。
これは極端な例ですが、でも、こんな経験ないですか?
私は何度か経験しているのですが…
こんなやり取りです。
「あ、 カガだ!カガだ! ほら見て、カガだよ。」
「カガ?」
「うん、ほら、そこ! カガ 飛んでる!!」
この子は、周りの人が「カガトンデル」という話をしているのを聞いて、「カガ」で区切って、それを虫の名前だと考えちゃったんですね。
また、こんなこともありました。
転んでひざをすりむいた時、
「うわ~ん。チガ。チガ。チガが出てきちゃった!痛いよ!」
「え~。どこどこ??」
「ほらここ!チガが出ちゃったの!!」
これも同じように、「チガ」が血の名前だと思い込んでしまっていたんですね。
ちなみに、以前小学生の少しことばの発達の遅めの子ども(通常学級に在籍している子で、通級指導教室担当の私の所に通ってきていました)の中にも、蚊の絵カードを見て「カガ」と答えた子どももいました。
その位、ことばの区切りって難しいんです。
1語文のお子さんに話しかけるなら、2語文までで
ことばが遅めのお子さんって、それでなくてもことばを自然に覚えていくのが苦手。
今までの話しかけ方でさえ、うまく理解できていないとしたら、それ以上に話しかけて理解できるか…。
難しいですよね。
私は、どちらかと言うと、ことばが遅いお子さんに語りかけるなら、ゆっくり、はっきり、一語ずつがいいと思います。
「ワンワン。ね?ワ・ン・ワ・ン。ワンワンだよ。かわいいね。」
なんて語りかけてはいかがでしょうか。(ここでは、ワンワンを覚えてもらう事を狙って、繰り返してる感じです。)
ちなみに、1語文が出ている子どもの理解力は、基本的には1語文、2語文が出てきている子どもの理解力は、2語文と考えておけば、間違いはないそうです。
現在出てきていることばの様子で、1語文のお子さんには+1語で2語文でゆっくり話しかける、2語文のお子さんには+1語で、3語文でゆっくり話しかける、なんてすると、無理なく理解できて、次の段階へ促す事が出来ると思います。
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