3歳ちょうどの心理リハ!要求言語・選択すること・分別・模倣・風船遊びの訓練

こんにちは
ずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。

今日は6回目の心理リハ(3歳0か月)についてお話ししたいと思います。

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大まかに5つの内容を訓練

この回は大まかに5つのことを訓練していただきました。

  1. 「ここ」の指さしをしてから、「かして」という訓練
  2. どれがいいか選択する訓練
  3. 分別訓練
  4. 楽器を使った模倣訓練
  5. 風船を「ポーン」といって打つ練習

1「ここ」の指さしをしてから、「かして」という訓練

動物の型はめのパズルを使っての訓練

パズルの台紙は柚樹の前に置いておく。

先生:ゾウのピースを見せながら「ゾウさん」

先生:「どこ?」

柚樹:ゾウが入る場所を指さしながら、「ここ」「かして」

先生:「どうぞ」ゾウのピースを渡す。

柚樹:ゾウをパズルにはめる。

一緒に:「で・き・た」(1音節ごとに、手をパン・パン・パンとたたく)

先生:シマウマを見せながら「これ何?」

柚樹:「シマウマ」

先生:「どこ?」

柚樹:シマウマの入る場所を指さしながら「ここ」「かして」

先生:「どうぞ」シマウマのピースを渡す。

柚樹:シマウマをパズルにはめる。

一緒に:「で・き・た」(1音節ごとに、手をパン・パン・パンとたたく)

間違えるバージョン

先生:木を見せながら「これ何?」

柚樹:「花」

先生:「花は咲いてないね(笑)」

柚樹:「木」

先生:「どこ?」

柚樹:シマウマの入る場所を指さしながら「ここ」「かして」

先生:「どうぞ」木のピースを渡す。

柚樹:木をパズルにはめる。

一緒に:「で・き・た」(1音節ごとに、手をパン・パン・パンとたたく)

答えられないバージョン

先生:サイを見せながら「これ何?」

柚樹:「?」

先生:「ここに角が生えているよ」

柚樹:「??」

先生:「サイ」(答えを教える)

柚樹:「サイ」

先生:「どこ?」

柚樹:サイの入る場所を指さしながら「ここ」「かして」

先生:「どうぞ」サイのピースを渡す。

柚樹:サイをパズルにはめる。

一緒に:「で・き・た」(1音節ごとに、手をパン・パン・パンとたたく)

この取り組みのねらい

指さしをすること、「かして」の要求言語を定着させることをねらっての訓練です。

「木」の例のように間違えて答えたら、ヒントを出すこと、

「サイ」のように正答が出てこなかった場合には、教えてしまうこと

これらは、「語彙増やし」や「コミュニケーション」の仕方の練習にもなりますので、どんどんやってしまっていいと思います。

また、今回も、「で・き・た」と音節ごとに手を「パン・パン・パン」とたたくことをしていました。

「で(パ)・き(パン)・た(パン)」とするわけですね。

これは、コミュニケーションをして、出来た喜びを共有することと、音節を意識させることが練習できます。

音節の意識は書き言葉につながってくるものなので、大切な力になります。

2どれがいいか選択する訓練&3分別する訓練

「どれがいいか選択する訓練」と次「分別する訓練」は、同じおもちゃを使って、一連の流れの中で行っていただきました。

ここからも分かるように、教材教具は同じでも、何をメインに取り組ませるかによって、無限に力を伸ばしていくことができます。

使っていただいた教材は、おそらくプラステンだと思います。
この教材は棒にリングをさしていくだけではなく、ひも通しに発展させることができたり、その他にもいろいろな遊び方が出来て、発達段階に応じて長く楽しめる定番のおもちゃです。
ただ、かなり長い間にわたって楽しめるだけに、今は使えないといったパーツもあるので、そのパーツは時期が来るまで、しまっておくなどの工夫が必要になってきます(じゃないと、片づけるのがとても大変!!)

我が家でも、長い間教材として活躍してくれたおもちゃです。

どれがいいか選択するのがメインの訓練

先生:リング2色(赤・緑)を見せて、「どの色が好きですか?」

柚樹:緑を指さしながら「これ」

先生:「これ何色?」

柚樹:「きみどり」

先生:入れる棒を指さしながら「ここに入れて」

柚樹:先生の指示した棒に緑のリングを入れる。

先生:「どの色がいい?」

柚樹:緑を指さしながら「これ」

先生:入れる棒を指さしながら「ここに緑入れて」

柚樹:先生の指示した棒に緑のリングを入れる。

先生:赤のリングを指さしながら「これ何色?」

柚樹:「赤」

先生:緑の入っている棒の隣の棒を指さしながら「ここに赤入れて」

柚樹:先生の指示した棒に赤のリングを入れる。

先生:緑の入っている棒を指さして「緑を入れてね」赤の入っている棒を指さして「赤を入れてね」

先生:「次どの色がいい?」

柚樹:緑を指さして「これ」

先生:「どこに入れる?」

柚樹:緑の入っている棒を指さして「ここ」

先生:緑のリングを渡しながら「入れて」

柚樹:緑の入っている棒にリングを入れる。

この流れを緑と赤が終わるまで繰り返す。

もし間違ってしまったり、出来なかったりしたら、教えてあげて続行します。

分別するのがメインの訓練

「どれがいいか選択する訓練」と同じおもちゃで、同じ流れで行いますが、色は黄色・白・青の3色に増えます。

緑・赤はそのまま棒にさしたまま続けます。

先生:黄色を渡しながら「これ何色?」

柚樹:「きいろ」

先生:端の棒を指さして「ここに黄色を入れて」

柚樹:先生の指示した棒に黄色のリングを入れる。

先生:白を渡しながら「これ何色?」

柚樹:「しろ」

先生:黄色の隣の棒を指さして「ここに白を入れて」

柚樹:先生の指示した棒に白のリングを入れる。

先生:青を渡しながら「これ何色?」

柚樹:「あお」

先生:白の隣の棒を指さして「ここに青を入れて」

柚樹:先生の指示した棒に青のリングを入れる。

先生:黄色・白・青のリングを見せながら「次はどれを入れる?」

柚樹:黄色を指さしながら「これ」「黄色」

先生:「入れて」と言いながら黄色のリングを渡す。

柚樹:黄色を黄色が入っている棒に入れる。

この流れを繰り返す。

間違えたり、うまくできなかったりしたら

間違えたら、教えてあげたり、ヒントを出してあげたりします。

ヒントの出し方は、

例えば黄色を青の場所に入れてしまったら、

青いリングを指さしながら「青いのが入っているね」

などと言って気づかせてあげるといいと思います。

4楽器を使った模倣訓練

太鼓のリズムおもちゃをばちでたたきます。

先生のやるのを模倣して、先生と柚樹とで交互にたたきます。

先生:太鼓を指さして「太鼓」

柚樹:「たいこ」

先生:ばちを指さして「ばち」

柚樹:「ばち」

先生:「どうぞ」

柚樹:ばちを受け取る。

先生:「同じようにたたいてね。」

先生:トントンと2回太鼓をたたく。

柚樹:トントンと真似してたたく。

先生:トンと1回たたく。

柚樹:トンと1回真似してたたく。

何度か繰り返して行う。

トン、トントンはランダムにたたいていく。

慣れてきたら、トントントンなど回数のバリエーションを増やす。

 

5風船を「ポーン」といって打つ練習

風船を「ポーン」って言いながら打つ練習です。

先生:柚樹に向かって「ポーン」と言いながら、風船を打つ。

柚樹:ふわふわと飛んできた風船を打とうとするが、空振り。落ちている風船をしゃがんで取って「ポーン」と打とうとするが空振り。

先生:柚樹に向かって「ポーン」と言いながら、風船を打つ。

柚樹:ふわふわ飛んでくる風船をキャッチ。

柚樹:持っている風船を「ポーン」と打とうとするが空振り。

上記のサイクルを繰り返していく。

うまくできなくてもいいので、何度も繰り返す。

風船に合わせるのが難しい

風船を「ポーン」って言いながら打つだけなのですが、とても難しい動作です。

目で風船を追ったり、距離感が必要だったり、スピードを計算して手を動かしたり、空間把握をしなくてはならなかったり、と、いろいろ複雑なんですね。

もちろんこれも、リハビリで1回やったからといって出来るものではないので、家庭で継続して行いました。

家庭での取り組みが生きてきた

家庭で取り組んでいたこともあって、少しずつ真似することができるようになっていました。
また、どれを選ぶかという選択課題もスムーズに行えました。

どの取り組みでもそうですが、何度も何度も繰り返さないと定着はしないので、根気良く、でも楽しく遊びながら続けて取り組んでいました。

そうすることで、ある日気づくと出来るようになっていたという事が多くなってきます。

風船遊びも今はできなくても、風船の動きを目で追うだけでも、また、その動きに合わせられなくて、合わせようとするだけでも、経験は積み上がっていきます。

柚樹も家でキャッキャと大騒ぎしながらとびまわっているうちに、いつの間にか出来るようになっていました。

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