写真と文字でことばを覚える!自閉症スペクトラムならでは作戦!!
こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は文字が読める事が有効な武器だということについてお話したいと思います。
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写真カードで やっと父ちゃん・母ちゃんに呼び掛けるようになった!!
文字は読めるようになったけれど、お父さん・お母さんということばはなかなか出てきません。
要求言語、例えば「飲む」とか「食べる」のような、今自分が欲していることについてのことばは、少しずつ増えていくのですが、お父さん・お母さん、お姉ちゃん、妹などの家族については、まったく興味がないらしく全然覚えてくれないのです。
でも、やっぱりさびしいじゃないですか。
いつ呼んでくれるかな?と期待に胸を膨らませつつ、首を長~くして、心待ちにしていたのですが、しびれを切らしました(^^;
待っていてもダメなら、作戦を練ろう!
文字には興味があるんだから、文字を使えばいい!!
で、購入しました!インスタントカメラです。
カメラなら別にデジカメでもいいのですが、すぐにその場で現像できるので、より効果的に覚えてくれるのでは?と欲をかいたわけです。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、妹をはじめとして、おじいちゃん、おばあちゃん、三輪車、乳母車etc
いろいろな物をその場で撮って、その場で名称を書きこんでいきました。
出かけた先でもさっと撮って、すぐに渡せます。これは便利!
柚樹は大喜びです!
キャッキャと喜びながら、文字を読んでいきます。
そして何度か繰り返すと、写真の画像を見ながら指さして、「とう」「かあ」などと言い始め…ついに、父親本人に
「とう」
と呼びかけたんです!!
作戦大成功!
もちろん、その後もどんどん写真を覚えていきました。
ことばを音声で発すると、いい事があるという、柚樹の気づき
文字や記号に興味を示し、ひらがな・カタカナ・数字・漢字を先に覚えるという事は、自閉症スペクトラムの子には比較的多くみられると思います。
柚樹の場合も、
ひらがな・カタカナ・数字・アルファベットをマスターし、
○△□などの図形の名前を覚え、漢字を覚え始める方が、
「とう」(お父さん)、「かあ」(お母さん)と言ってくれるよりも早かったです。
いつも周りにいる家族は、そばにいるのが当たり前すぎて、わざわざ呼びかける、つまり要求する必要を感じなかったのでしょうね。
でも、これは推測なのですが、
写真で目の前の具体物と同じ写真を確認して、
その写真に文字が添えられることで、物には名前があるという事を知り、
それをことばとして声に出すと何かいい事があるという事が分かる。
この一連の流れの中で、爆発的に名詞が頭に入っていったのではないかと思うのです。
ここでは、それをもらえる、その人が目の前に現れる、名詞を言うとほめられるなど、柚樹が心地いいと思う全てのことが“いい事”に当たります。
名詞の世界が広がり始めると、もう写真なんかでは追いつかないくらいに、教えてもいない名詞を次々に覚えていきました。
ことばの世界の住人になった柚樹は、言語能力以外の力もどんどん伸ばしていきました。
今までは、目で見て自分で試しながらやってみるという形でできる事を増やしていった柚樹が、周りの人たちから、ことばで説明を受けてスムーズに物事を行う事が出来るようになったからだと思うのです。
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