自己有能感をそだてる丁寧な関わり
こんにちは
40代専業主婦のずぼら母ちゃんこと渡辺さつきです。
今日は「丁寧な関わり」についてお話したいと思います。
丁寧に関わるとは よく見るということ
お子さんと接する時には、幼なければ幼いほど丁寧に接することと思います。
赤ちゃんのうちはその最たるもので、何から何までママやパパがやってあげますよね。
で、だんだん手を離していくわけですが、自閉症スペクトラムの子どもの場合は、その発達の凸凹さに惑わされちゃうんです。
ママもパパも、これができるようになったからこのくらいはできるかな?このくらいは分かるかな?と、キチンとその子にあったレベルで物事をさせたり、ことばがけをしたりしているのですが、発達が凸凹しているとその予想がうまくマッチしない現象が多々起こるわけです。
また、興味関心の持ち方に偏りがありますから、関心の薄い物事に関して、まったく学習を積んできていないという事もあります。
そうすると、ママとパパは、できるもの、分かっているものと思ってさせていた事なんですが、実は本人にはまったく分かっていなかったり、できなかったり、なんて事になるんですよね。
そうした事が積み重なって、なんでできないの?!とか、そういうストレスになってしまうのでは?
できる・分かると思っていたのに、できなかったからストレスになる。
だったら、思い込みで手を離さないで、完全にできるようになってから、手を離せばいい…
そんな風に丁寧に接していけば、お互いのストレスが減っていくのではないかと思ったんです。
できるところで判断するのではなく、できないことは何か見極めて、接する。
といっても、何から何まで全部やっちゃえ、赤ちゃん扱いしちゃえってことではないですよ。
できることはさせるし、ほんのちょっと背伸びをすれば届きそうな事については、横についてサポートしながら、させてみるわけです。
挑戦させてみて出来たら、その後も何回か横についていつでもサポートできる状態でさせてみて、もう大丈夫となったら、ちょっと遠くから見守るわけです。
手間がかかりますが、それでできる事が増え、癇癪が減るなら、または、失敗した後始末の手間が減るなら、むしろプラスの方が多いって思ったんです。
自己有能感を育てる
丁寧な関わりをするようになって、柚樹のストレスも私のストレスもかなり減りました。
おっ!こんなことができるようになっていたのか、とか、
あら、まだこれはできなかったのね、とか、
いろいろな事が見えてくるようになってきたんです。
柚樹も母ちゃんがイライラしなくなったし、無理難題も迫られなくなったので、のびのびできたのでしょうね。
興味はどんどん広がっていき、できる事も増えていきました。
自分は何でもできるという「自己有能感」が育ってくると自分に自信が付いてきて、プラスのスパイラルに持っていくことができるわけです。
これは自閉症スペクトラムがあってもなくても同じ事ですね。
小さい子って、何でも自分には出来るって思っているでしょ?
子どもの辞書に不可能の文字は無いのではないかって思うくらい、本気で「できる!」って思っている。
周りで見ているとププって笑っちゃうことも多いけれど、この自己有能感はパーソナリティをつくる土台部分として、とても大切なものですよね。
中には、小さいうちからどうせ僕には出来ないからやらないとか、そういう悲しい考え方がもう育ってきてしまっている子どもさんがいますが、やっぱり、できればいろいろな事に無邪気に取り組める人になってほしいと思うのが親心。
発達障害があるお子さんは、わりと小さい時から否定的な関わりを持たれることが多くて、「自己肯定感」が育ちにくい場合もあると聞きますが、そんな風にはなってほしくないですよね。
だから、私は後で後悔しないためにも、後で苦労しないためにも、できる限り丁寧に関わることを心がけたのでした。
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